BMIはもう時代遅れ!これからはWHtR(身長とウエスト比率)だ!
https://yuchrszk.blogspot.com/2015/05/bmiwhtr.html
肥満度のチェック用に長らく使われているBMI。身長と体重の関係から割り出す指標の1つですが、けっこう前から「実はあてにならないんじゃない?」って声がありまして。
その問題点をざっくりまとめますと、
- そもそもが1800年代に数学者が作った超古い計算法である
- 筋肉量が多いせいで体重が重い人も「肥満」なってしまう
- 白色脂肪(いわゆる体脂肪)と褐色脂肪(体脂肪を燃やす良い脂肪)の違いが出ない
といったところです。とくに最後の褐色脂肪に関しては、激しく体の代謝を高めてくれる善玉の脂肪でして、こいつが増えるぶんにはまったく問題なし。ところが、BMIは脂肪の種類を考慮にいれてないもんで、褐色脂肪が多い場合も「肥満」になっちゃうわけですね。
ちなみに、褐色脂肪細胞については前にも取り上げてますんで、くわしくは以下をご参照ください。
さて、そんなわけでBMIの否定論は昔からあったんですが、「じゃあどうすれば?」ってあたりを調べたのが、オックスフォード・ブルックス大学の新しい研究(1)であります。
これは、イギリス政府の健康調査を使った統計分析で、およそ3,000人分のデータをを洗いなおしたところ、以下の方法のほうが、BMIよりも確実に肥満度を判断できることがわかったそうな。
- ロープで身長の長さを計る
- 計ったロープを半分に折る
- 追ったロープを腹回りに巻きつける
- ロープの長さがあまったらOK!
つまり、身長を2で割った数字がウエストサイズより
実際のデータでは、BMIでは「正常」と判断された人のうち実は12%が肥満だったそうなんですが、この方法を使うと、体重は軽くても腹回りの脂肪が多い「リンゴ型」肥満をあぶり出せるので、かなり正確にメタボを判断できるそうな。また、褐色脂肪はおもに背中につくので、善玉脂肪の影響もとりのぞけるわけですね。
研究者いわく、
研究者いわく、WHtR(身長とウエスト比率)は、肥満の健康リスクを判断するうえでBMIより優れているだけではない。トレーニングがいらず、誰にでも簡単に使えるのがポイントだ。
とのこと。BMIでは問題がなかった人も、ちょっと試してみる価値がありそうですな。