ヒトの死亡率は握手の力強さにあらわれる
https://yuchrszk.blogspot.com/2015/05/blog-post_20.html
以前に「握手で男性ホルモンのレベルがわかる!」なんて話がありましたが、今度は「握手で死亡率がわかる!」ってオモシロデータ(1)が出ておりました。
これはマクマスター大学の実験で、17カ国で14万人分の健康状態を調べた2009年のデータ(2)を使ったもの。このデータには、各人の病気のレベルはもちろん、身体特徴、タバコや酒の摂取度、教育度、握力なんかもふくまれてまして、あらためて統計処理を行うことで新しい発見を得られるわけですね。
で、その結果はと言いますと、
握力が5キロ減るごとに、がんや心臓病などすべての死因をあわせた全死亡率が17%上がる !
というもの。握力と死亡率の関係は、性別・年齢・日常の運動レベルとは関係なく、あらゆる人口に当てはまったんだそうな。
研究者いわく
医者や健康アドバイザーは、心不全や脳卒中のリスクが高い患者を握力だけで把握できる。個人の死亡率と心疾患のリスクを計測するには、じつに手軽で安価なツールだ。
とのこと。その理由はよくわかりませんが、とにかく筋力と死亡率にはあきらかな相関関係があるんだ、と。
2014年にも似たような研究がありまして(3)、 過去に行われた50の実験から老人の健康データを統計処理したところ、握力が強ければ強いほど、
- 死亡率が低い
- 寝たきりになる確率が低い
- 認知機能が衰えにくい
- 病気からの回復が速い
といった傾向がハッキリと出た模様。とにかく握力とヒトの老化には強い関連性があるみたいですね。とりあえず、母親の握力をチェックしてみようかしら。
credit: Twentyfour Students