胃腸が弱ったときに食べるべき「パレオダイエット」メニュー
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弱った胃腸にはBRAT食が定番ですが…
「お腹の不調は万病のもと!」って話を何度か書いてますけが、胃腸を壊したときに海外でよく使われるのが「BRAT食」って方法であります。
BRATは、バナナ、ライス、リンゴ、トーストの頭文字を取った単語で、この4つの食材だけをひたすら食べ続けるというもの。お腹からくる下痢や吐き気のほか、風邪を引いたときなんかにも最適だと言われてるんですな。
なんでBRATの4種類が効くのかと言いますと、
- 脂肪分が少ない:脂肪は消化がおそいので、胃腸に負担をかけやすい
- 不溶性食物繊維が少ない:不溶性の食物繊維は腸壁に傷をつけることがあるので、お腹の調子が悪いときはNG
- 味が薄い:食欲がなくなっても食べやすい
- ペクチンが入っている:水溶性食物繊維の一種。リーキーガットをやわらげる効果がある
- 電解質の補給ができる:下痢にともなうミネラルの減少を補う
といった要素を満たしているから。とにかく消化がよくて、腸への負担が少ない食品が選ばれてるわけですね。このガイドラインは、とてもよくできてるのではないかと。
パレオ式のBRAT食
とはいえ、4つの食品だけで暮らすのはさすがに無理。なにせタンパク質がほとんどとれないんで、長く続けるには問題の多い方法ではあります。あくまで一時的な解決策として使うならいいんですが。
また、パレオダイエットではライスとトーストをあまり推奨してないんで、そのあたりも困っちゃうところです。BRAT食は胃腸のケアにはすばらしいものの、どうにも栄養がかたよっちゃうのが難点なんですよね。
というわけで、お腹を壊したり風邪を引いたときは、BRAT食のいいとこは残しつつ、栄養もちゃんととれる養生食をとるのが大事。具体的には以下のメニューがおすすめ。
- ココナッツウォーター:病気のときは、まずは水分と電解質の補給がポイント。そこで最適なのがココナッツウォーターであります。天然のゲータレードと言われるぐらい電解質が豊富なんで、病気時の水分補給には最適。ただし市販のココナッツウォーターは砂糖が多いんで、いい商品が手に入らなければ、少量の塩と溶かした水にレモンをしぼってもいいかも。
- スロークッカーシチュー:スロークッカーを使って、ゆっくりいろんな野菜を煮込んだ料理。牛肉かラム肉で作ると亜鉛もとれていい感じ。
- ボーンブロス:いわゆる鶏ガラ&豚骨スープ。アミノ酸にリーキーガットの修復効果があるので、胃腸が弱ったときの食事としては最強。というか、病気のときじゃなくても定期的に飲むべき。
- プランテン(調理用バナナ):黄色いバナナよりも栄養価が高く、ビタミンAや亜鉛、マグネシウム、カリウムが豊富。そのわりに消化がやたらいいんで、病気中には最適と言えましょう。
- スクランブルエッグ:ややお腹の調子がもどってきたら、スクランブルエッグを取り入れてみると吉。敏感になった胃腸にやさしいのでおすすめ。
- じゃがいも/サツマイモ:イモ類の優秀さについては何度も書いてきたとおり。どちらも栄養価が高くて消化がよいので、療養中のカロリー補給には最適でありましょう。マッシュポテトにすると、さらに胃腸への負担が減っていい感じです。
というわけで、パレオダイエット的にも優秀で、なおかつ胃腸にやさしいメニューのご紹介でした。上記のメニューは、体が弱ってないときでもかなり体に良いので、積極的に食べていきたいところです。どうぞよしなに。