オッサンの筋肉低下には朝のプロテイン+ビタミンDが効く!っぽい
年を取ったらプロテイン+ビタミンD!
以前に書いた「年を取るほどプロテインは必須!」ってエントリでは、高齢になるほど意識してタンパク質を摂取しないと筋肉がガンガン衰えていくよーってあたりを強調しました。なんせ年を取ると筋肉のタンパク質合成がダウンするんで、積極的に補う必要があるんですよね。
ってとこで新しい論文(1)では、「年を取ったらプロテイン+ビタミンDの朝食がいいぞ!」って結論になってて参考になります。
これはクレルモン・オーベルニュ大学の実験で、64〜74才の男性24人が対象。BMIが20〜30のあいだで、そこまで痩せすぎでも肥満でもない人だけを選んだみたい。
プロテイン21g+ビタミンD800IUの朝食
実験では全体を2つのグループにわけまして、
- 普通に朝食を食べる+プラシーボドリンクを飲む
- 普通の朝食+ホエイプロテイン21g+ビタミンD800IUを摂る
って感じで6週間を過ごしてもらったらしい。ここでいう「普通の朝食」ってのは、オレンジジュースにパンとバター、ジャムだそうです。
ここでビタミンDをプラスしたのは、こちらも筋肉のタンパク質代謝に関係があるから。高齢者ほど体内のビタミンDが足りない傾向がありまして、これが年を取って筋肉が衰える原因になってたりするんですな。
プロテイン+ビタミンDで運動しなくても筋肉がガッツリ増加
で、実験後に生検で筋肉のタンパク質合成をチェックしたところ、
- プロテイン+ビタミンDグループはタンパク質合成がアップ(=筋肉が増えやすくなった)し、プラシーボ群にくらべて足の筋肉が激しく増えていた!
って感じだったそうな。この実験では、期間中に全員の運動量もチェックしたんですが、両グループともエクササイズの量は同じだったとのこと。つまり、プロテイン+ビタミンDだけで筋肉がちゃんと増えたわけっすね。
研究者いわく、
ビタミンDとロイシンが豊富なホエイプロテインを朝食に飲むと、高齢者でも筋肉の量は有意に増える。これは高齢者の筋肉を保つために有効な手段になりえるだろう。
とのことで、やはりプロテインのなかでもロイシンってアミノ酸の有用性が指摘されておりました。
まとめ
過去にも「朝にはプロテイン!」って話はいっぱいあって、「朝に高タンパクな食事を食べるとその日は砂糖や脂肪が欲しくなくなる」とか「朝のホエイプロテインで肥満が解決するかも?」とか、似たような知見がいろいろ出ております。
私は朝食を摂らないのであれですが、昼過ぎにはたっぷり鶏むね肉を食べるようにしております。特に年を取り始めたら、プロテイン+ビタミンDがさらに欠かせなくなっていくのかもですねー。