今週半ばの小ネタ:SNSで食事が暴走、女性からの誘惑サイン、賢い子供の特徴
ひとつのエントリにするほどでもないけど、なんとなく興味深い論文を紹介するコーナーです。
あなたの食事はSNSに左右されている
「あなたが健康な食事をするかどうかはSNSに左右される!」ってデータ(R)が出ておりました。
これはアストン大学などの研究で、369人のFacebookユーザーを集めて、「毎日、どれぐらいフルーツや野菜、お菓子、加糖飲料をとってると思います?」と尋ねた調査になっております。すると、そこには明確な相関が確認されまして、
- SNSで友人がジャンクフードを食べていれば、本人もジャンクフードの量が増える
- SNSで友人が健康的な食事をしていれば、本人も果物や野菜の摂取量が増える
って感じだったらしい。なんでも、SNSで友人がジャンクフードを食べているのを見ると、多くの人は「不健康な食事でもOKって許可が出たぞ!」みたいな気分になっちゃうんだそうな
研究チームいわく、
今回の研究は、オンライン上で見かける他人の食事が、私たちにどのような影響を与えているかを示した。このデータをもとに、私たちはもっとSNSを通して健康的な食事をうながすためのメッセージを促進すべきだろう。そうすれば、私たちは食べ物に関してより良い決断ができるかもしれない。
とのこと。人間は周囲の人間の影響をめちゃくちゃ受けやすいって話は昔からありましたけど、どうやら食習慣についても無意識のうちにSNSの影響を受けているんじゃないか、と。Facebookでジャンクな食事の写真ばかりあげている友人がいたら、お気をつけください。
男、女性からの「誘い」サインを低く見積もりがち説
個人的に「男は女性からの誘惑を勘違いしがち!」みたいなイメージがあったんですが、「意外と男は女性のサインを過小評価してるよ!」ってデータ(R)が出ておりました。これは18歳から51歳のカップル120組を対象にした者で、
- 被験者に「どれぐらいの頻度で性的な誘惑をしてます?」と尋ねる
- ついでに、「どんな感じで誘惑してます?」とも尋ねる(「ボディタッチをする」とか「目を見つめる」とか)
- すべてのデータをまとめて、男女間で「性的誘惑のサイン」への感度を調べる
みたいにチェックしたところ、
- 女性はパートナーからの誘惑を多く見積もりがち
- 男性はパートナーからの誘惑を少なく見積もりがち
って傾向が確認されたそうな。うーん、ちょっと意外。
しかし、これはあくまで「すでに特定のパートナーがいる人」だけを対象にしてるんで、「初対面の男女」ってセッティングだとまた結果が変わってきそうであります(短期的な関係性では男のほうがサインに敏感そうな気がする)。
賢い子供ほど「指」を使って数を数える説
子供が指を折りながら数を数える姿を見ると、なんとなく「数字が苦手なのかな?」みたいな印象を持ちやすいもんですが、実際には「ワーキングメモリが優秀な子供ほど指を使う!」って研究(R)が出ておりました。
これはジュネーブ大学などの調査で、84人の子どもを集めて以下のような実験をしたそうな。
- 子供たちに「ランダムな数字を聞いてから逆順に繰り返すタスクをやってね!」と指示する(これでワーキングメモリの性能が測れる)
- 続いて単純なひと桁の足し算を指示して、子供たちが計算する様子をビデオに撮る
って感じで子供たちの計算ぶりをチェックしたところ、
- 指を使って数えた子供は、計算の難易度にかかわらず全体的に良い成績を取った
- 指を使って数える子供ほど、ワーキングメモリの高さには有意な相関があった
- 逆にワーキングメモリの性能が低い子供は、指を使うと成績が落ちる
だったそうで、実際には指を使う子供ほど作業記憶が良かったらしい。その理由はよくわからんですが、おもしろいもんすね。