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minimalism 〜30歳からはじめるミニマル・ライフ


「minimalism 〜30歳からはじめるミニマル・ライフ」を読みました。



 

かつてはウン千万の年収をかせぐ腕利きセールルマンだった2人が、29歳で豪華な暮しを捨てて「ミニマリスト」として生きる決意をした経緯と考え方をまとめた一冊。彼らのほかにも、「減らす技術」のレオ・バボータとか「ビカミングミニマリスト」のジョシュア・ベッカーとか、アメリカでは結構前からミニマリスト系のブログが流行ってるんですな。


で、本書の内容はほぼ“精神論”になってまして、ライフハック系の具体的なTIPSを期待する人には 「減らす技術」のほうがいいかも。全体的には、華美な生活を捨てて新しい幸福を手に入れた著者たちの青春の書みたいな趣が強いので、わたしのようなアラフォーのおっさんが読むと「若くていいなぁ」って感想がまず先に来ちゃいますね(笑)。年齢が著者たちに近い人たちなら、もっとグッとくるかもしれません。

とはいえ、著者たちのライフスタイルはかなり徹底してまして、衣服は全アイテムをあわせて33点のみ。自宅にネット回線は引かず、ブログの更新は近所のカフェから行っているんだそうな。わたしもミニマリストの精神には共感するものの、ネットとPCを持たないのは難しいなぁ…。

 
ちなみに、日本のハードコアなミニマリストといえば「わたしのウチには、なんにもない。」のゆるりまい氏と「もたない男」の中崎タツヤ氏ですが、「minimalism」の著者には、この2人ほど鬼気迫った感じはなくて、あくまでソロー「森の生活」の現代版といったところ。それほどビビらずに読めるかと思います(笑)。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。