1週間カフェイン断ちをしたら逆に元気が出てきた件
https://yuchrszk.blogspot.com/2015/05/blog-post_25.html?m=0
少し前に「3週間で腹筋を6つに割る実験」でカフェインをとりまくってたら慢性疲労が起きちゃったーって話を書きました。
その後、副腎を徹底的に休めるべく、1週間ほどカフェインを完全に断つ暮らしをしてみたら、以前より元気が増してきちゃったので、今日はそのへんの話でも。
最大2週間のカフェイン断ちで脳の疲れは回復する
カフェイン断ちの方法は簡単で、- コーヒーと緑茶は完全にカット(紅茶・ウーロン茶・ココアもNG)
- 水・麦茶・炭酸水・ハーブティはOK
- 以上のルールを7〜14日守る
これだけ。以前に紹介した2010年論文によれば、カフェインによる脳の疲労は最大2週間ぐらいでリセットされるそうなんで、まずはこの基準を守ってみることにしました。副腎の回復期間については定説がないので、体の調子と相談する感じで。
ちなみに、上の論文ではアデノシンという疲労物質にしか触れてませんが、もう1つ、アドレナリンも大事なポイント。カフェインを飲むとアドレナリンがドバッと出るのは有名な話で、そのおかげで元気になったり、集中力がアップしたり、しつこい脂肪が減ったりするわけですが、その状態が長く続くはずもなく、やがてはホルモンの影響が切れて激しい疲れに襲われちゃう。このあたりは、ハードな糖質制限と同じですね。
カフェイン断ちの離脱症状は結構ツラい
そんなわけで、実際にカフェインを断ってみましたが、わりと最初の3日間ぐらいは地獄です。とにかく1日中眠気が去らずにあくびを連発。つねに後頭部あたりが軽い頭痛に襲われるので、昼寝ばっかりしておりました。カフェインの離脱症状については知識があったものの、いざ自分が味わってみると結構びっくりっすね。
で、4日目あたりから眠気と頭痛がやわらいできまして、少しずつさわやかな気分が出てきます。あくびこそ止まらないものの、その裏にあった焦りとか不安が薄れていくみたい。カフェイン中毒期はまったく気づいてませんでしたが、地味にストレスを感じてたんですねぇ。
さらに1週間も過ぎると、完全に離脱症状を抜けて、いままでになく爽快な気分に。具体的には、
- 目が覚めた後のスッキリ感がアップし、ベッドを出てすぐ活動できる感じ。目覚めのコーヒーも不要に。
- 日中の活力が一定して、以前より集中力の上下が消えた。
- ベッドに入ってからの就寝スピードが尋常じゃない速度に。
といった変化が見られました。個人的には、カフェインがもたらすハイテンションの陰に隠れていた「ジリジリしたあの感覚」が消えたのが一番ありがたかったかも。そもそも、わたしはコーヒーの刺激に弱い脳を持つ内向型の人間ですからね。
カフェイン断ちの効果は遺伝しだい
というわけで、わたしにはカフェイン断ちは効果絶大でしたが、もちろん「カフェインは害!すぐに止めるべき!」って話ではありません。ハーバード公衆衛生大学の調査(2)だと、カフェインへの強さは遺伝によって大きく変わりまして、それぞれ以下のような違いがあるみたい。
- 高カフェイン感受性:1日100mg以下のカフェインでも不眠、焦り、心拍数の上昇が起きる。
- 中カフェイン感受性:1日200〜400mgまでのカフェインなら副作用が起きない。大多数の人はここにふくまれるので、多くのガイドラインでは1日のカフェイン量を300mgに設定していることが多い。
- 低カフェイン感受性:1日に500mg以上のカフェインでも何も起きない。寝る前にコーヒーを飲んでもグッスリ眠れちゃう。全人口の10%ぐらいがここに入る。
つまり、1日に1本のコーヒー缶も容量オーバーしちゃう人がいれば、1リットルのペットボトルでがぶ飲みしても熟睡できる人もいるんだ、と。おそらく、感受性が高い人にしかカフェイン断ちは意味がないかと思います。
にしても、今回のような結果が出た以上、やはり自分はカフェイン感受性が高いグループの人間だったと考えるしかなさげ。コーヒー好きなのになぁ。トホホ。
credit: Michael Dales via FindCC