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カフェインによる脳の疲れをリセットする方法



美味いカフェインレスコーヒーをゲットして、先日からガブガブ飲んでいるわけですが、その後もいろいろ調べてみると、カフェインは脳の疲労を引きおこす原因にもなっているみたい。



参照したのは2010年の論文でして、これによると、以下のステップでカフェインは脳を疲れさせるらしい。


  1. カフェインが脳に入りこむ
  2. カフェインが、アデノシンという物質の働きを阻害する
  3. アデノシンは脳に疲労感をもたらす物質なので、一時的に脳が覚醒する
  4. でも、カフェインをとりすぎると、脳がさらにアデノシンを感知するレセプターを増やし始める
  5. 脳がアデノシンに敏感になって、疲れやすくなる



という感じ。そのせいで、少しずつカフェインの覚醒効果が少なくなって、どんどん中毒になっていくわけですな。カフェインが副腎にストレスをあたえて激しい疲れの原因になることは以前に紹介しましたが、脳の疲労感にもダイレクトに関係してたんですねぇ。



で、論文によれば、1日にコーヒー2杯分のカフェインでも脳を疲れさせる原因になるそうで、これまで1日に最低2リットルの緑茶を飲んでいたわたしは完全にアウトだったんですな。トホホ。



ただし、アデノシンのレセプターは、カフェイン抜きの生活を7〜12日ほど送ればリセットされるそうで、これは試してみよう。しばらくは緑茶もひかえるかな…。



photo credit: Karl Schönswetter via photopin cc


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。