運動をサボると頭が悪くなる。10日で悪くなる
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どれだけ運動をサボると脳に影響が出るのか
「運動で頭が良くなる!」 って話はもはや常識。運動すると記憶力はあがるし、思考力もアップするしで、脳にとっていいことだらけなんですな。わたしも、脳機能を保つ目的をメインに運動をしております。
が、ここで問題になるのが、「どれだけ運動をサボると脳に影響が出るの?」ってとこ。運動で頭が良くなるってデータは山ほどあるんですが、逆に運動を止めた場合の悪影響については、調査が進んでなかったんですね。
といったところで参考になるのが、近ごろメリーランド大学が行った実験(1)。平均年齢61才の男性9名を対象にした研究で、15年以上のエクササイズ歴を持つ方々だけを選んだらしい。
参加者の身体スペックを具体的に言うと、
- 週に平均で58キロは走る
- 最大の酸素摂取量は、同世代の男性にくらべて90%以上
みたいな感じ。みなさん超健康体ですね。
たった10日で海馬の血流が激減する
実験では、まず参加者をMRIスキャンして、脳の血流スピードをチェック。そのうえで、いつものトレーニングを10日間だけ完全に止めてもらったんだそうな。
その結果なにが起きたかというと、
- 脳の8つのエリアで血流が激減
- 特に海馬の血のめぐりが悪くなった(海馬は記憶と学習に重要なエリア)
- デフォルト・モード・ネットワークも機能が低下した(全体的な脳の活動を統括するエリア)
みたいな感じ。おもしろもんで、エクササイズを止めると、脳の血流がすべて悪くなるわけではなく、記憶や思考力に関するエリアが優先的にダメージを受けるみたい。
研究者いわく、
この実験の教訓はシンプルだ。もしエクササイズ止めた場合、たった10日でもすぐに脳の血流は下がってしまう。
とのこと。まぁ以前の研究でも、1週間ぐらい運動をサボると体力が落ちるって結果が出てるんで、10日で脳機能が下がってしまうのも納得という感じ。やっぱ、エクササイズは一生モノの習慣にしないといけませんなー。