結局、コラーゲンのサプリでお肌は改善するのか?のメタ分析
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コラーゲンどうなの?肌に良いの?って議論は昔からありまして、
という2つの派閥に大きくわかれているわけです。かつては無意味派が強かったんですが、近ごろは支持派も優勢になってきた感じっすね。
ということで新しい調査(R)では、「コラーゲンで肌の調子は良くなるのか?」ってのを調べてくれてました。
これは19の研究をまとめたメタ分析で、「加水分解コラーゲンのサプリは皮膚の老化にどんな影響があるの?」ってポイントを評価してます。1,125人の参加者(95%が女性)が対象で、研究期間は4週間から16週間のあいだ。メインにチェックしたのは、皮膚のしわ、水分量、弾力性などとなっております。
でもって、まずは結果だけ申し上げますと、
- 加水分解コラーゲンのサプリは、プラセボと比較して、肌の水分量、肌の弾力性を有意に改善し、シワを減らした
- 全体として、サプリメントを飲み始めてから60日後と90日後でメリットが出始め、サプリを飲み終わった後も30日間は維持された
だったそうです。こうしてみると、「あー、意外と有望なのかもなー」って気がしてきますね。
ちなみに、ここ数年はほかにもコラーゲンのメリットを報告した研究は増えてて、最近のデータ(R)だと、
- 乾燥肌で肌の弾力性が低下している女性99名(35~50歳)に12週間のRCTを実施
- 参加者に、1グラムまたは5グラムのコラーゲンペプチドまたはプラセボを含む50mLの飲料を毎日飲んでもらう
ってテストを行ったところ、
- コラーゲンを飲んだグループは前腕と頬の角質層水分量がかなり増加した(もちろんプラセボには変化なし
- 1gと5gのコラーゲンのあいだに差はなかった
- 皮膚の弾力性や厚さの改善は見られなかった
といった報告が出ております。これもそこそこコラーゲンに有利な結論ですね。
ただ、これらのデータから「加水分解コラーゲンを飲むべきか?」と言われれば難しいところで、と言いますのも、
- 今回のメタ分析では、プラセボのグループのほうが年齢が高く、皮膚の厚さが薄く、皮膚の水分量が少ないケースが多い。そのため調査結果の信頼性はどうしても低下しちゃう
- コラーゲンサプリには重金属がふくまれている可能性もある(カドミウムが報告された事例もある)
- コラーゲンサプリ会社の出資を受けた実験が多い
- 全体的に肌の改善レベルがそこまで高いとも言えない
というところっすね。わりと有望な感じはしてきたものの、もうちょい様子を見てからでもいいのかなーってとこですね。
が、それでも「ちょっとでも有望なら試したい!」という方のために、現時点でのガイドラインを紹介しとくと、以下のようになります。
- 皮膚のシワを改善したいなら、タイプIの加水分解コラーゲンまたはタイプIとIIをミックスしたものを1日当たり2.5グラムずつ8~12週間続けて摂取すると、それなりの効果が見込める……かも?
まぁ現時点だとどうしても歯切れの悪い言い方になっちゃいますが、気になる方はどうぞ。私はコラーゲンの風味がどうも苦手なんで、よほど良い結果が出ない限りは、今後も使うことはないかなぁって感じですが。