「私はコミュニケーションがうまいのか?」を診断する29問
「アサーション」って言葉も、だいぶメジャーになった気がしております。これはコミュニケーション技法のひとつで、簡単に言えば、
- ちゃんとした自己表現をしようぜ!
みたいな考え方がベースになってます。「ちゃんとした自己表現」ってのは、対話の相手と同じ立場で自分の言いたいことを言うってのがポイントで、向こうの言ってることを頭ごなしに否定したりせず、逆に相手におもねって言いたいことを抑えるでもなく、自己主張を貫くわけですね。
当然、これができる人は、無闇に相手とケンカにならないから仕事もスムーズに進められるし、だからといって自分を抑えることもないのでストレスがたまらないしで、なにかと人生がうまくいったりします。このへんのスキルについて深堀りしたい方は、
などをご参照ください。近年はSNSのせいで議論がヒートアップしがちですから、ここらへんのスキルを身につけておくと、なにかと便利ですよね。
こうなると、「自分のアサーションレベルってどれぐらいなんだろう?」ってところが気になるわけですが、そこで役に立つのが「レイサス・アサーティブ・スケジュール」ってテストです。
こいつは、スペンサー・A・レイサス博士が1970年代に開発した尺度である。アサーティブネスのレベルを測るテストとして評価が高いものを、東京医科歯科大学などのチームが日本版に変えてくれたものです。110人を対象に国内でも妥当性を検証してまして、「自分ってうまくコミュニケーションできいるんだろうか?」と心配になった方は、お試しください。
レイサス・アサーティブ・スケジュール:
このテストを行うには、以下の質問項目を読んで、今の自分に当てはまるものを、3-.+3のうちから1つ選んで採点してください。
- +3:完全に当てはまる
- +2:かなり当てはまる
- +1:少し当てはまる
- -1:あまり当てはまらない
- -2:ほとんど当てはまらない
- -3:全く当てはまらない
- ほとんどの人は.私よりもはっきり積極的にものを言っていると思う。★
- 私は,恥ずかしがり屋でデートに誘われたり誘ったりすることをためらうことがある。★
- レストランで注文した料理に満足できない時,ウェイター〔ウエイトレス)に文句を言う。
- 自分の気持ちが傷つけられたとしても,相手の気持ちを傷つけないように配慮する方だ。★
- セールスマンが気に入らない商品を勧めてきた時でも,「いらない」と断ることができない。★
- 頼まれごとをする時は,理由は必ず聞くようにしている。
- 私は活発な議論を好む時がある。
- 私はいつも人より一歩先んじようと努力している。
- 正直なところ人は,私をいつも利用していると思う。★
- 私は、初めて会った人でも話しかけて会話を楽しむ方だ。
- 私は、魅力的な異性と出会った時,何をいってよいかわからなくなることがある。★
- 必要があっても,会社や施設に電話をするのをためらう方だ。★
- 私は就職や入学の問い合わせをするとき,直接窓口へ行かずむしろメールで問い合わせる方だ。★
- 私は、買った商品を返品するのは恥ずかしいことだと思う。★
- 親しくしている親戚が自分を困らせることがあった時、そのことをはっきりと伝えるよりも、気持ちをおさえようとする方だ。★
- 私はばかな人だと思われたくないので、質問はなるべくしないようにしている。★
- 人と議論している時、あまりにも興奮しすぎて怒り出してしまうのではないかと時々思う。★
- 著名な人が講演(講義)で間違ったことを言ったと思う時、皆の前で自分の意見を述べたいと思う。
- 物を買うときに、値段の交渉はなるべく避けるようにしている。★
- 自分が重要な、もしくは価値のあることをする時、そのことを他の人も知ってほしいと思う。
- 自分の気持ちを率直に表現する方だ。
- 誰かが自分の悪いうわさ話を広めようとしていた時、できるだけ早く直接本人と会ってそのことを話し合おうとする。
- 私は「ノー」とはっきり断れない。★
- 私は自分の気持ちを大げさに表現するよりも、ため込んでがまんする方だ。★
- レストランでもどこでも、サービスが悪い時は、文句を言う方だ。
- 人にほめられた時、その場でどう答えたらよいかわからなくなる。★
- 映画館や講義の最中に、自分の近くでカップルが大きな声で話をしていたら、静かにするよう、もしくは他の場所で話をするよう伝える。
- 1列に並んで順番待ちをしている時、自分の前に誰かが割り込もうとしたら厳しく注意する。
- 私は自分の意見をすぐに伝える方だ。 30.全く何も言えなくなることが時々ある。★
採点:
採点が終わったら、★につけた点数を逆転させてください(+3 → -3、+2 → -2、+1 → -1、-1 → +1、-2 → +2、-3 → +3)。そのうえで、すべてを合計してみましょう。当然ながら、点数が高ければ高いほど、「アサーションができている!」って意味になります。
ちなみに、研究では、みんなの得点の合計は以下のようになってますので、ご参考までにー。