体重が毎日きれいに落ちない人ほど、ダイエットに失敗しやすいのか?問題
「ダイエットを始めたんだけど、体重が全然きれいに落ちない!」ってお悩みを持っている方は多いでしょう。
たとえば、月曜に500g減ったと思ったら火曜に300g増え、水曜は変わらず、木曜に急に700g落ちる……みたいな感じですね。こういう問題が出ると、「毎日スムーズに体重が落ちて欲しい……」と思いたくなるところではあります。
で、この問題を調べた研究が出てまして、「毎日スムーズに体重が落ちる人のほうが、最終的にもダイエットに成功しやすいんじゃないの?」ってのをチェックしてくれててタメになりました。
体重の上下で未来のダイエットを予測できるか?
ここで研究チームが使ったのは、CALERIE研究という有名な長期カロリー制限試験のデータ。今回は、そのうちカロリー制限を行った143人を対象に、
- ダイエット開始から最初の3カ月に、体重がどれぐらい上下したか?
を調べ、その後の減量成績との関係をチェックしたんだそうな。
参加者は平均38歳ぐらいで、平均BMIは25.8。最初の12週間で平均6.44kgほど痩せておりまして、なかなかしっかり減量してますね。
で、ここでいう「体重の上下」ってのは、単に「昨日より300g増えた!」みたいな話ではなし。研究チームは、最初の12週間に9回体重を測定し、それぞれの人の減量トレンドから、実際の体重がどれぐらい上下に外れたかを計算したんですよ。
たとえば、
- Aさん:毎週ほぼ一定のペースで1kgずつ落ちる
- Bさん:3週間停滞したあと一気に3kg落ちる
みたいな場合、最終的な減量量が同じでも、Bさんのほうが「体重の上下が大きい」と判断されるわけです。
体重が安定して落ちる人ほど、その後も痩せやすかった
それで、結果がどうだったかと言いますと、
- 最初の3カ月で体重の上下が大きかった人ほど、その後の体重は減りにくかった!
って感じだったんですよ。具体的には、体重の上下が大きい人ほど、6カ月後と12カ月後の減量が少しうまくいってなかったんですね。
ということで、「 やっぱり毎日きれいに体重が落ちる人のほうがダイエットに成功するのか!」と判断したくなるわけですけども、ここで話は終わらなかったりします。
なんせ、ここで見つかった相関はかなり小さいものだし、さらには12カ月を超えると統計的に有意ではなくなったってことなんで。
さらに2年後になると、体重変動が少ないグループと多いグループの差は、わずか0.23kgほどになってまして、半年時点でも、その差は500g未満だったそうな。つまり、「序盤に体重がきれいに落ちる人は、その後もちょっと痩せやすいかもしれない。でも、その差はかなり小さい」ぐらいの話だと申せましょう。
なぜ体重の上下が大きい人は痩せにくいのだろう?
では、なぜこんな関連が出たのかってとこが気になりますけど、ここはまだよくわかっておりません。個人的に思うのは、体重の上下が大きい人ってのは、
- 食べる量が日によって大きく変わる
- 睡眠が安定していない
- 食事制限とドカ食いを繰り返す
- 水分や塩分の摂取量が変わる
- なんらかの代謝的な個人差がある
といったあたりですかねぇ。研究チームは生物学的な要因の可能性を考えてますが、現時点ではメカニズムは不明としか言いようがないですな(たんに統計的な処理のしかたの問題のような気もしますが)。
ということで、この結果から私たちが教訓を得るとすれば、
- 体重が増えたり減ったりしてるから、このダイエットはうまくいかないかも!みたいに心配する必要はなさそう(そもそも体重ってのは、水分、塩分、グリコーゲン、胃腸の内容物などで普通に上下するので)
- 初期の体重変動から長期的なダイエット成功率を予測しようとしても、あんま意味はない
みたいになるでしょうな。今回のデータを見る限り、日々の体重の上下そのものに注目しても意味はなさそうなので、毎日の細かい上下よりも数週間単位のトレンドを見るほうがずっと有意義なんじゃないでしょうか。その上で、数週間ずっと平均体重が落ちてないなら、食事や活動量を調整すればOKぐらいの気持ちで。
いずれにせよ、ダイエット中にもっと意識すべきなのは、
- タンパク質と食物繊維を確保する
- 続けやすい食事を選ぶ
- 長期的な体重の流れを見る
あたりなんで、体重の上下動は無視して、いかに上記を優先するのかを考えたほうがよいでしょうね。
そんなわけで、話をまとめると、
- 体重が毎日きれいに落ちないからといって、ダイエットがうまくいってないとは限らない。
- 1日ごとの数字ではなく、「ここ2〜4週間で平均的にどう動いてる?」ぐらいの目線でチェックするのがよさそう。
ってとこですね。どうぞよしなにー。



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