「日替わり断食」で重度の糖尿病がバキバキに改善したぞ!という話(ただしケースレポート)
当ブログではおなじみの「プチ断食」について、ちょっとおもしろいケースレポート(1)が出ておりました。ケースレポートなのでデータとしての信頼度は低めなんですが、プチ断食ユーザーには興味深い話かと。
これはトロント大学の論文で、研究者の問題意識はこんな感じ。
糖尿病というと、たいていの人は投薬治療に集中してしまう。しかし、糖尿病はまぎれもなく食習慣による病だ。
とのこと。決して薬を否定するわけじゃないものの、ライフスタイルの改善が甘く見られてはいないか?って話ですね。個人的にも共感できるところです。
今回のケースは2型糖尿病に悩む患者さん3人が対象で、みんな定期的に投薬とインスリン治療を受けている人ばかり。みんな10年以上も糖尿と戦ってきた人たちで、ついでに高血圧と高コレステロールの問題も抱えております。
で、ここでは「日替わり断食」が採用されたんですな。簡単に言うと、
- 「好きな時間に食べる日→24時間の断食」のサイクルをくり返す
って手法です。またまだ研究例は少ないながら、2015年のデータでも大きなダイエット効果が確かめられたりしていて、そこそこ有望な手法だと考えられてたりします。
この実験で被験者が断食中に口にしたのは、
- お茶
- コーヒー
- 水
- 具なしスープ
の4つのみ。こりゃ大変ですなぁ。
実験は10ヶ月の長期にわたっていて、最終的には以下のような結果になりました。
- プチ断食を始めてから1カ月で全員がインスリン注射をやめてもよくなった
- 3人のうち2人は投薬治療もやめることに成功
- 全員、体重が10〜18%減った
- 安静時の血糖値も激減
ってことでなかなかの成果が出ております。サンプル数は少ないしコントロール群もないので、あくまで参考ですが。
ちなみに、個人的に「いいですねー」と思ったのが、
- 3人とも「思ったより全然ラクに続けられた」と回答した
ってとこですね。わたしも日替わり断食を試したことがありますけど、「丸1日はキツいよなぁ……」とかビビったのは最初だけで、3カ月ぐらいはスムーズにいきましたからねぇ(仕事の会食に支障が出るのでやめちゃったけど)。
とはいえ、まだ「糖尿病を治すために断食しよう!」とは言える段階じゃないのでご注意ください。まだ研究は始まったばかりなんで医師のコンセンサスはなく、標準化されたプトロコるがあるわけでもないんで、あくまで「こういう話もあるんだなー」ぐらい受け止めていただければ。
とりあえず、わたしはリーンゲインズに慣れちゃったので、今後もプチ断食は続けていくつもりですが。