腸内細菌サプリで骨がたくましくなる!という意外な実験
骨がスカスカに!といえば高齢者の病気のようなイメージもありますが、近ごろは若者にも増えてきてるんだとか。骨密度が弱まれば骨折しやすくなるのはもちろん、シンプルに疲れやすい体にもなりますんで、なんとかしておきたいところでしょう。
そんな状況下、「プロバイオティクスが骨を救う!」っておもしろデータ(1)が出ておりました。
骨を太くする方法といえば、定番なのは筋トレとビタミンDのふたつ。腸内細菌のサプリで骨がたくましくなるってのは意外な気もしますけど、実はここ数年は、腸内環境は骨にも影響があるよ!って論文が増えてきたんですよ。
あるデータ(2)では腸と骨をつなぐ人体のシステムに触れて、「腸内環境-骨軸」なんて言葉まで提唱しておられます。
なかでも注目されてるのは、「Lactobacillus reuteri 6475 」って乳酸菌で、過去のマウス実験では骨密度の上昇が確認されてたりとか。いやー、腸内細菌ってすごいですね。
さて、新しい実験は90人の高齢女性を対象にしております。みんな健康体で、とくに骨粗しょう症やリウマチなどにはかかっていない人を選んだらしい。
実験では全体を2つのグループにわけまして、
- 「L. reuteri 6475」のサプリを毎日飲む(50億CFUs)
- 糖質を飲む
研究機関は1年で、骨の太さや体の炎症レベル、代謝の健康度、体脂肪などにどんな変化が起きたのかをチェックしたそうな。結構な長期研究でいい感じですね。
でもってどんな結果だったかと言いますと、
- 乳酸菌を飲んだグループは、骨の減り方がおよそ2分の1以下になっていた!(-0.83% vs. -1.85%)
- ただし、体内の炎症や体型、血中脂質にはなんの違いもなかった
だったそうです。なぜか骨密度だけに効いたという不思議な結果になってますねぇ。
この結果を見る限りは、「とりあえず骨がもろくなりがちな高齢者の方々にはL. reuteri 6475がいいかも?」って感じですが、いちおう過去のデータによれば、
ってレポートもありますんで、そこらへんにお悩みの方が使うのもアリかもしれません。