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スリムな体型をキープし続ける人がやっている10の習慣とは?みたいな実験の話


  

体重を保つには良い習慣が必須!とは誰もが納得するでしょう。お菓子を食べる習慣を破れなかったら、健康な体重の維持はおぼつかないですもんね。

 

 

ということで新たなデータ(R)は、「ダイエットに役立つ習慣ってどんなもの?」ってのを調べてくれておりました。この研究は、特定の食事プランとかエクササイズ法を実施するのではなく、「日々の小さな習慣を変えたらどうなるか?」ってとこを調べております。

 

 

具体的なデザインを申し上げますと、

 

  1. 体重が重めな男女75人を集め、以下の3つのグループにランダムに分ける。

    1. 古い習慣を壊すことを目指す
    2. 新たな習慣を取り入れることを目指す
    3. 何もしない

  2. 古い習慣を壊すことを目指すグループには、異なるタスクが書かれたテキストメッセージを毎日送り、不健康な習慣を断ち切るようにがんばってもらう(「いつもと違う方法で通勤する」「新しいジャンルの音楽を聴く」など)

  3. ダイエットに役立つ習慣を取り入れるグループには、チームが選んだ「10の良い習慣」を毎日取り入れてもらう

 

って感じで、12週間後の違いをチェックしたんだそうな。それでどんな違いが出たかと言いますと、

 

  • 習慣を壊した参加者と新たな習慣を取り入れたグループは、平均で3.1kgの減量に成功。さらに実験が終わってから1年後には平均でさらに2.1kgの減量に成功していた
  • 習慣を変えた参加者の67%が体重を5%以上減少させ、2型糖尿病と心臓病の発症リスクを減らした。
  • 体重の減少だけでなく、習慣を変えた参加者のほとんどが野菜と果物の摂取量を増やし、精神的な健康状態も改善した

 

ということで、平均的に良い成果が出てますねー。やっぱ習慣を変えるやり方は役立つみたいっすね。

 

 

ということで、最後に「ダイエットに役立つ10の習慣」を紹介しときます。

 

  1. 食事のルーチン化:長期的な減量に成功する人は食事のリズムが規則的なので、同じように毎日ほぼ同じ時間に食事をする。1年を通して一貫した食生活を送ると、その後の長期的な体重減少の維持にもつながる。

  2. 健康的な脂肪を摂る:ファーストフードではなく、ナッツやアボカド、脂ののった魚などの健康的な脂肪を摂る。

  3. とにかく歩く:1日8000〜10,000歩を目標にしつつ、階段を利用したり、電車を一駅早く降りるなどして、心拍数を上げるようにする。

  4. 外出時には健康的なスナックを用意:ポテトチップスやビスケットの代わりに新鮮な果物を持ち歩く。

  5. ラベルを見る:食品のラベルに記載されている脂肪分、糖分、塩分を確認する。

  6. 水の力を借りる:もっと食べたいと思ったらコップ1杯の水を飲み5分後だけ待機。空腹感が変化したかどうかをチェックする。

  7. 座っている時間を減らす: 座りっぱなしの時間は、身体活動レベルとは無関係に体重過多や肥満と関連してい流ので、できるだけ立つ。

  8. 飲み物に注意する:カロリーのあるドリンクは肥満の大きな原因なので、基本的には水を選び、フルーツジュースは1日にグラス1杯まで。

  9. 食事に集中する:気が散ったまま食事をすると、食事の量を調節する体内のシグナル(空腹/満腹のシグナル)がうまく働かないことがあるので、集中して食事をする。

  10. 野菜は1日5皿を目安に:生鮮食品、冷凍食品、缶詰を問わず、野菜をとにかく食べる。

 

いずれも「そりゃそうですなー」みたいな内容ですけど、このどれかを月イチぐらいで取り入れていくと、長期的に体重を維持できる確率がグンと高まるはずなんで、できそうなものから取り入れて頂ければと。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。