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人生のトラブルに超強い「プロアクティブ」なキャラを判定する10の質問


  

逆境にあってもすぐに回復できる人のことを「レジリエンスが高い」などと申します。逆境は誰にでも等しく訪れるもんですが、世の中にはどんなトラブルにもすぐ立ち直れる人と、そうでない人がいるという実に当たり前の話です。

 

 

では、さらに具体的に「レジリエンスが高い人はどんな性格を持っているのか?」ってことで、嶺南大学などが調査をしてくれておりました(R)。論文のタイトルは「意志あるところに道は開ける(Where there is a will, there is a way)」でして、この時点でネタバレになってますな。

 

 

これは中国武漢のロックダウンエリアにある病院で行われた調査で、315人の医師と看護師を対象に、2020年4月から6月の間に3回にわたってアンケートをしたとのこと。武漢の病院なので、当然ながら参加者の皆さんは激しいストレスを感じていたと考えられるわけです。

 

 

調査では、みんなの性格に加えて、日常生活の乱れ、幸福度の変化といったポイントをチェック。その上で「新型コロナの逆境に強い人と弱い人」の違いをみたんだそうな。その結果なにが分かったかと言いますと、

 

  • レジリエンスが高い人はとにかく「プロアクティブ」!

 

だったそうな。「プロアクティブ」ってのは「自分の強みを活かしてチャンスを生み出すのがうまい人」で、この特性を持っている人は、

 

  • パンデミックのようにストレスが多くて曖昧な状況を「これは適応のチャンスなのだ!」と捉える
  • ついでに「適応のチャンスだから自分の強みを活かすぞ!」とも考える

 

って傾向がありまして、結果として仕事のパフォーマンスが高く、離職率は低く、ついでに幸福感も高止まりを続けるんだそうな。まぁわかる気がしますな。

 

 

こうなると、自分がどれぐらい「プロアクティブ」なのかが気になりますけど、この研究では以下のような尺度を使ってます。自分の「プロアクティブ」レベルに興味がある方は、以下の10項目について「1(まったく当てはまらない)〜7(完全に当てはまる)」で自己評価してみてください。

 

  1. 私は、自分の人生を向上させるための新しい方法を常に探している。

  2. 今までどこにいても、建設的な変化をもたらすために力を発揮してきた。

  3. 自分のアイデアが現実になるのを見るのが何よりも嬉しい。

  4. 気に入らないことがあれば、それを修正する。

  5. どんなに不利な状況であっても、できると思えばそれを実現することができる。

  6. 他の人の反対にあっても、自分のアイデアを支持する。

  7. 私はチャンスを見極めるのがうまい。

  8. 常にものごとをうまくやるためのより良い方法を探している。

  9. 自分のアイデアを信じれば、どんな障害も乗り越えて実現することができる。

  10. 他の人よりもずっと早く、良いチャンスを見つけることができる。

 

採点が終わったらすべての合計を10で割って平均を出しましょう。この調査では、参加者の平均スコアは5.5で、だいたい4.6〜6.4のあいだに散らばっておりました。とりあえず6点ちょいであれば、プロアクティブ度は高めと言えるかもっすね。ちなみに私は5.5でガッツリ平均値でした。

 

 

テストの成績が悪くてがっかりした人もいるかもですけど、基本的に「レジリエンスは鍛えられる!」ってのが近年の風潮でして、具体的には以下の方法などをお試しいただくといいでしょう。

 

 

 


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。