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あなたに意義のある人生を与えてくれる活動トップ10

 


 

ひとくちに「幸福」と言っても、実は大きく2種類にわかれるよーってのは、よく言われる話です。具体的には、

 

  1. 快楽的な人生:快適な楽しい生活を目指す人生。喜びや欲望の充足がメインで、食べ物や飲み物、性行為などを重視する。

  2. 意義のある人生:価値ある目標を追求する人生。良い人生への道には、心理的欲求(特に「有能さ」「関係性」「自律性」)の充足、自分の潜在能力の解放と実現を重視する。

 

みたいなわけかたですね。一見すると「快楽的な人生」のほうがバカみたいに見えるかもですが、これはどちらが良い悪いって話じゃないのでご注意ください。どちらが欠けても総合的な幸福には結びつかないので、両者をバランスよく増やしていくのが大事だよーって話です。

 

 

ただ、多くの幸福研究において、まだよくわかってないがのが「意義のある人生ってどういうこと?」ってポイントです。例えば、「自分の人生は有意義だなー」と感じるためにはどうすればいいの? 毎日ボランティアをすればいいの?とか、毎日いつもやってる活動から意味を見出すことはできるの? みたいな感じですな。その一方で、「快楽的な人生」ってのは直感的に把握しやすいし、現代の多くのサービス業は「快楽」に向けられてるしで、内容がわかりやすいんですよね。

 

ってことで、この疑問に答えるために、コロラド大学などの先生方がよい研究(R)を行ってくれておりました。具体的には、 平均年齢43歳の男女160人を対象にした調査で、どんなことを調べたのかと言いますと、

 

  1. 参加者を、セルフモニタリング群とコントロール群に無作為に分ける。

  2. セルフモニタリング群は、身体活動、ポジティブな気分、意味の顕著性(目的と意味について考える頻度)に関する質問に回答してもらう。コントロール群は、なんの質問にも答えない。

  3. 以上の作業を8つのランダムな日の間に行い、それぞれの日に、前日にどんな活動をしていたかを思い出すように指示。

 

みたいになってます。要するに、参加者に「前日の活動に意味を感じましたか?」と尋ねて、みんなが毎日どんなアクティビティに意義を感じているのかをチェックしたわけっすね。

 

 

でもって、あとですべてのデータをまとめたら、

 

  • 意義のある活動を行うことで、参加者たちは、前向きな気分、生活満足度、生きがい、活力が爆上がりした!

 

って結論が出まして、ここらへんは予想どおりですね。

 

 

が、この研究で興味深いのは「みんなどのような活動に意味を感じているの?」ってポイントでして、多くの人は「最も意味がある活動」のトップ10を以下のように評価したんだそうな。

 

  1. 愛する人と一緒に過ごす

  2. 家族や友人の目標や興味をサポートする

  3. 子供や家族の世話をする

  4. 人助けをする

  5. 教育/学習

  6. 障害に直面しても、大切な目標に向かって粘り強く努力

  7. 感謝の気持ちを言葉や文章で表現

  8. 旅行

  9. 他人の意見に耳を傾ける

  10. 睡眠

 

上記の項目は、それぞれ0〜4点の範囲で採点されてまして、0は「無意味な活動」で、4は「非常に有意義」ぐらいの意味。平均値は、トップの「愛する人との交流」が3.5点で、10位の「睡眠」がから2.9点だったそうな。ちなみに、調査期間中に参加者が最も頻繁に行った活動は、1、3、10だったそうな。

 

 

比較のため、「意義の点数が低かった活動」も見ていくと

 

  • 仕事(2.7)
  • 人付き合い(2.6)
  • 食事(2.4)
  • 運動(2.4)
  • 着替えやシャワー(1.9)
  • テレビ鑑賞やラジオ(1.7)
  • 運転(1.3)

 

みたいになってました。まぁここらへんの些事に意義を感じられないのは当たり前かもですね。

 

 

ただ、一方では「なんでこれは意義が高いんだろう?」と思っちゃう行動もありまして、例えば「睡眠」はなんでトップ10に入ってるんでしょうな。もしかしたら、日中の生活でなんか嫌なことがあったあとで、人生に快適さをもたらしてくれるからなのかなーって感じもしますが、ここらへんはよくわからんですな。

 

 

まー、いずれにせよ、自分で「意義がある!」と思える行動を増やすことで、生活の満足度や日々の活力が上がるのは間違いないでしょうから、今回のランキングを参考にしつつ、意識して回数を上げていくのは良いことでしょうな。

 

 

あと、今回の調査を見ていると、日常の活動に意義を感じるのは十分可能でして、例えば「夕食を作る」ってのは日常のルーチンですが、これを「夕食作りは子供をケアする行為だ!」とみなせば有意義になりますからね。こんな感じで、日常の作業に意義を見出す作業をしてみるのもアリでしょうな。

 


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。