今週の小ネタ;引きこもりになりやすい人の特徴、金持ちの「自信過剰」問題、脳が8歳若返る「遊び」
引きこもりになりやすい人の特徴とは?
まずは秋田大学の研究(R)で、「『引きこもり』ってどういう人たちなの?」って疑問について調べた内容になっております。具体的には、日本全国からランダムに3287人の男女を選び(15〜39歳)、
- 普段どれぐらい自宅から外に出ているか
- メンタルはどれぐらい健康か
といった質問をぶつけてみたんですよ。すると、以下のようなことがわかったそうな。
- 引きこもり(病気や家庭の事情がないのに、過去6ヶ月のあいだほぼ外出していない人)の割合は全体の約1.8%ぐらい
- 都市部でも田舎でも引きこもりは存在する
- 女性よりも男性に多い
- 精神病の治療歴を持つ人も多い。その理由は自傷癖が多く、他人へ暴力をふるうケースは少ない
いずれも納得の傾向でありますが、なかでも引きこもりと密接な相関があったポイントは、
- 他人との関わりに不安を抱いているかどうか?
だったそうです。なんでも、引きこもりになりやすい人たちは、「外に出て知ってる人に会うのが不安だ」や「他人にどう思われているか想像すると怖い」「自分はどのグループにも所属できない」といった文章に賛成するケースが非常に多いみたい。
研究チームいわく、
人間関係への難しさと引きこもりと相関は、引きこもりの人々が人間やコミュニティを恐れている事実を示している。
ってことで、やっぱ対人不安の問題がデカいんですねぇ。
金持ちは自分を「他人より能力が高い!」と思っている(本当は能力が低くても)
お次はバージニア大学の研究(R)で、結論から言っちゃうと、
- 金持ちは自分のことを他人よりも優れていると思いがち!(実際はそうじゃなくても)
って感じです。これは152,000人以上の男女を対象にした観察研究で、なんらかのビジネスのオーナーの地位についてる人だけを選んだそうな。
彼らにどんな調査をしたのかと言いますと、
- 全員の収入や教育レベルを調べる
- さらにみんなに認知テストを行って「頭の良さ」も調べる
- 最後に全員に「自分のことをどう思ってますか?」と尋ねて、すべてのデータを比べる
のようになっております。すると、その結果は明白で、金持ちでステータスが高い人ほど「俺は他人よりテストの成績が良かったはずだ!」と答えたんだそうな。
で、さらに別の実験では、参加者に架空の職業面接へ参加してもらい、全員の受け答えをビデオで撮影。その動画を第三者に見せたところ、こんな傾向が確認されました。
- 金持ちは自信満々で話すので、他人から「この人は能力が高いに違いない!」と思われがち
金持ちは心から「俺は有能だ!」と思ってるので、自然と態度も自信に満ちたものになり、そのおかげで他人からの評価も上がりやすいんだ、と。つまり、本当は能力が低かったとしても、金持になると周囲が勝手に「この人はすごいのだ!」と見てくれて、さらに大金をつかむチャンスも増えていくわけですな。
なんだか不平等な気もしますが、研究チームはこのように申しておられます。
金や地位がなくても自信をつける方法はある。エクササイズでもいいし、筆記開示を使うのもいい。さらにおすすめなのは、他人に親切にすることだ。それだけでも自分に対して有能な感覚を産むことができる。
というわけで、現時点でお金も地位もない方は、とにかく他人に親切にして自信をブーストしてみちゃいかがかと思う次第です。
脳が8歳若返る「遊び」とは?
最後はエクスター大学の研究(R)で、こちらも結論から言っちゃうと、
- パズルで遊ぶと脳が8歳若返る!
といった内容になってます。これは50歳以上の男女19,078人を対象にした調査で、「普段どれぐらい数独やクロスワードなどのパズルを楽しんでいるか?」を尋ねた後で、全員に記憶力や注意力のテストを行ったんだそうな。
そこで何がわかったかと言いますと、
クロスワードや数独などで定期的に遊んでいる人は、記憶力、注意力、推論力のいずれの面でも脳の働きが良かった。特に優位性が高かったのは、脳の反応スピードと正確性だ。
定期的にパズルを楽しんでいる人の「問題解決力」は、パズルをやらない人に比べておよそ8歳ほど若い。もちろん、この研究だけではパズルで高齢者の痴呆リスクを減らせるとは言えないが、先行研究と比べてみればパズルは脳を若返らせるのだと思われる。
だったそうです。まぁ普通に考えればパズルで脳機能が若く保てる可能性は高そうですよね。