ケールとホウレン草で「おっさんの脳の劣化」が防げるかもだ!という話
https://yuchrszk.blogspot.com/2019/06/blog-post.html
ルテインっていう成分があるんですよ。抗酸化パワーが高いことで知られるカロテノイドの一種で、かつてブロマガでも「目の健康にいいかも」として優良サプリを紹介したことがありました。
で、新たに出た論文(R)もルテインの話で、「脳機能の低下に効くかもだ!」って話になっておりました。
これはイリノイ大学の実験で、25〜45歳の男女60人が対象。どんな研究かと言いますと、
- 目からちょっとだけ組織サンプルを採取する
- サンプルから体内のルテインレベルを計測
- 全員に難しい問題を解いてもらい、その間の脳活動を計測する
みたいになってます。実は過去にも似たような研究(R)が行われてるんですが、こちらはすでに認知症が始まった高齢者がメインの実験だったんで、今回の実験は中年層を被験者にしてるところがありがたいですねー。
でもって、この実験でなにが確認されたかと言いますと、
ルテインレベルが高い中高年の脳の働きは、ルテインレベルが低い若者の脳と変わらなかった。
だそうです。中年になるとどうしても脳の働きが落ち始めるもんですが、ルテインさえちゃんと取ってれば若者とも渡り合えるのだ!ってことですな(もちろんルテインレベルが低い若者にしか勝てませんが)。
人間は、年を取るとどうしても認知の衰えが始まる。多くの研究によれば、認知の低下がスタートする時期は思ったよりも早く、だいたい30代に入ってからなんらかの違いが見られ始める。
ルテインには脳を守る働きがあるようだ。今回のデータは、体内のルテイン量が多い者ほど、より複雑なタスクをやり抜くことができることを示している。
本当にルテインが認知の低下を防いでくれるなら、私たちはもっとルテインが豊富な食事を摂ることで大きなメリットが得られるだろう。
ってことで、あらためてルテインの可能性を強調しておられました。体内に入ったルテインは脳組織に少しずつ蓄積されてって、高い抗酸化パワーで認知の衰えを防いでくれるみたいなんですな。
もちろん、これはまだ初期レベルの研究でして、果たして本当にルテインが脳の劣化を防いでくれるのかは未知数ではあります。また、この研究では脳の注意機能だけに的を絞ってるんで、学習力や記憶力にも良い影響があるのかどうかも不明。ここらへんは今後の研究に期待ってことで。
ちなみに、残念ながらルテインは体内で作られない成分なんで、食事かサプリからとるのが吉です。具体的には、
- ケール
- ほうれん草
- 卵
- アボカド
などを摂取していれば、十分な量のルテインを脳にため込んでいけるかと思われます(なかでもケールは優秀ですが高いのが難点っすね)。よしんば脳への影響がなかったとしても、どれも健康メリットの高さは証明されてるんで、積極的に取り入れていけば良いかと。