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北朝鮮に行ってきた #1「平壌の印象とか」



というわけで、8日間ほど北朝鮮に行っておりました。別に仕事ではなくただの興味本位です。



日本人が北朝鮮に行くときは特定のツアーに参加するのが一般的ですけど、今回は嫁さんのツテで「祖国訪問団」に混ぜてもらったんで、通常では難しい一般人民との交流ができたのがポイント。おかげさまで、おもしろい旅になりました。



北朝鮮までの道のりは、いったんJALで北京に入りまして、そこで一泊してから高麗航空で平壌空港へ。勝手にボロボロの空港をイメージしてたら、普通にキレイでビビりました。ここ数年でだいぶキレイになったらしいっすよ。


北朝鮮への入国時には噂どおりスマホとノートパソコンを取り上げられまして、中にヤバいデータ(北朝鮮を批判するような写真とかエロ画像とか)が入ってないかを調べられました。といっても、幸い今回の担当官はゆるい人だったようで、フォルダを1〜2個開いただけのチェックで返してくれました。なかには入国時にスマホを没収された人もいるらしいんで、まずは一安心であります。


といっても、この時点ですでにインターネットにはつなげない状態になってるんで、返されたスマホはすでにカメラ用にしか使えません。実は事前に申請しとけば北朝鮮の一部でもネットができるとのことでしたけど、デジタル断食の一種だと思ってあきらめました。なので、旅行中にアップされたブログは、すべて事前に予約投稿しといたものです。


で、まず町中をブラついてグッときたのが、全体に漂う「レトロフューチャー感」ですね。1970年代の人が考えた「未来の世界はこうなる!」って予想図みたいな建物が多いんですよ。


なんとなくメトロポリス感がある平壌のビル群。


宇宙ステーションっぽい。




ウルトラ警備隊の基地的な。



スペクターのアジトっぽい。



レックス・ルーサーでも住んでそうなビルですが、実際はホテル。世界最高クラスのビルを目指して着工されたものの、途中でお金がなくなったせいで10年経っても外観しかできてないそうです。このエピソードも込みで、とてもいいですねぇ。


とか思ってたら、別のエリアには急にキューバっぽい色彩の建物があったりするのもおもしろいです。当然ながら街中には広告看板がいっさいないので、日本との情報量のギャップにクラクラさせられますね。


こちらが今回お世話になった平壌ホテルであります。到着したらスタッフの方々が満面の笑みと拍手で迎えてくれたので、ムズがゆい気持ちになった私は微妙な表情で中に入りました。北朝鮮でも人見知り!



部屋の中はこんな感じで、特に豪華ではないものの普通に暮らせるレベル。シャンプーや歯ブラシなどのアメニティもついてました。ただし、油断すると夜の11時以降はシャワーからお湯が出なくなったりするので注意が必要です。まぁこれで一泊1万円もするんで、コストにはまったく見合ってないですが……。


ちなみに、ホテル前の広場ではご婦人の方々が手旗でプチマスゲームをしていて、なかなか壮観でした。社会主義国に来た気分が高まりますなぁ。


ってことで、まずは北朝鮮の町並みを見るだけも結構楽しめたんですが、ひとつだけ副流煙の問題には困りました。とにかく北朝鮮の男性はタバコ好きでして、そこかしこでプカプカやってるんですよ。おかげで気をぬくとすぐに煙を吸い込んじゃうんで、気管支が弱い私は難儀させられましたねぇ……。


そんなわけで第一回目はこんなところで終えまして、次回は「平壌の人たちの暮らし編」です。って、北朝鮮の話にどこまでニーズがあるのかわかりませんが(笑)


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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