緊張や不安で本来の力が出ない!を2〜3分で解決する「センタリング」法
緊張や不安で本来の力が出ない!って場面は誰にでもありましょう。いわゆるチョーキング(R)ですな。
このブログでも何度か扱ったことがあるテーマで、
みたいな対策を取り上げてまいりました。いずれの手法でも「マイナスなエネルギーをうまく使え!」ってのがポイントになってまして、プレゼンやスピーチやテストなどで緊張しがちな方は押さえておくと吉でしょう。
でもって今回は、数あるチョーキング対策のなかでも、特にスポーツ界で使われることが多い「センタリング」って技法についてまとめてみましょう。
これはスポーツ心理学の大御所であるロバート・M・ニデファー博士が考案した技法で(R)、ゴルフや水泳といったプロスポーツの世界はもちろん、米軍の特殊部隊なんかでも使われてきたナイスな手法なんですな。とにかく、厳しい状況でも高い集中力をキープしなきゃいけない場面で役に立つテクニックであります。
といっても決して小難しい方法ではなくて、以下のような簡単なステップで構成されております。
ステップ1.呼吸に集中
まずは呼吸を意識するフェーズです。腹式呼吸を意識しつつ、息のリズムに合わせて腹がふくらむ様子に注意を向けてくださいませ。
ステップ2.ボディスキャン
5〜10回ほど呼吸に集中したら、続いてボディスキャンの要領で「体のどこに緊張があるか?」に意識を向けていきましょう。といっても正式なボディキャンほど徹底的に試す必要はなくて、
- 足の裏
- ふくらはぎ
- 太もも
- 腹
- 胸
- 首
- 眉間
の各筋肉に注意を向けていき、もし緊張感を見つけたら意識してリリースしてみてください(緊張した筋肉にいったん力を込めてからゆるめればOK)。この段階は1分もかければ大丈夫です。
ステップ3.センターを探す
ここでいう「センター」ってのは、人体における体の中心のことです。これは個人の体型によって変わりますけど、だいたいヘソから5センチした(俗にいう丹田のあたり)に意識してみて、「いまセンターはどんな感覚だろう?」と考えながら深い呼吸を5回ほど続けます。
ステップ4.センターを広げる
最後に、センターのあたりに「ネガティブな思考」(「このプレゼンはダメだろう……」みたいな)が詰まってる様子をイメージ。吐く息とともにネガティブな思考が外に出て行くシーンを思い描く。
って感じで、センタリングの手順は以上です。このブログをお読みの方であればお分かりのとおり、
といった要素を短い時間に詰め込んだような内容になっていて、いかにも効きそうな気がするわけです。すべてを実践しても2〜3分ぐらいしかかからないんで、なんかチョーキングを起こしそうな状況になったら「センタリングをするぞ!」と思い出してみちゃいかがでしょうか。