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運動しすぎで逆に病気になっちゃう!問題を解決するための簡単なガイドライン

 

アスリートのための病気対策ガイド」みたいな論文(R)が、一般人にも使えそうな内容だったのでメモ。

 

 

これは「エリートアスリートの病気」に関する過去のデータをレビューしたもので、メインのトピックとしては、

 

  • 風邪
  • お腹の調子が崩壊

 

という2つを扱っております。以前にもちょっと書いたとおり、実はトップアスリートのほうが一般人より風邪にかかりやすい傾向がありまして、昔からいろんな対策が考えられてきたんですよ。

 

 

アスリートのほうが病気になりやすい理由は簡単で、トレーニングのストレスが大きすぎるからです。もちろんアスリートは一般人よりも健康なんですが、それを上回るレベルで体にダメージを与えるので、免疫システムが一時的に不調を起こすんですね。

 

 

ではどうすればいいの?ってことで、この研究では以下のアドバイスをしております。まずトレーニングの方法については、

 

  • とりあえず1日8時間以上は寝る(これは当然ですな)
  • トレーニングのボリュームを増やす時は、週に10%を超えないようにする

 

ってところが重視されておりました。トレーニングのボリュームの計算法は、

 

  • セット数 × 回数 × 重量

 

の式で算出しまして、例えば100kgのベンチプレスを5回5セットやった場合のボリュームは「2,500kg」になります。筋トレの効果を出すにはジワジワとボリュームを上げていくしかないものの、週に10%は超えちゃダメだよーってことみたい。

 

 

さて、続いて栄養面でのアドバイスは、以下のようになっております。

 

  • ポリフェノールは死ぬほど大事なので積極的にとるべし!具体的には、毎食ごとに500kcalsは必ず野菜かフルーツを食べよう!
  • アルコールは基本的に厳禁!免疫の不調を起こしやすくなるから注意してね!
  • 運動をよくする人は鉄分が不足しがちだから注意してね!鉄分はエネルギーの代謝に欠かせないミネラルだから、こいつが切れると病気にかかりやすくなるよ!

 

だそうです。こちらも基本的なアドバイスがメインですが、鉄不足の問題は意外と見過ごされやすいポイントかも。あるデータによれば、アスリートの15〜20%は鉄不足を起こしてるケースが多いそうで、「なんだか元気が出ないなー」みたいな状況になりやすいそうな。

 

 

まぁ一般人のエクササイズレベルで鉄不足が起こるケースは少ない気もしますけど、よく寝ても疲れが取れないようなケースでは疑ってみるのも吉。また、「毎食ごとに500kcalsの野菜かフルーツ」ってのもわかりやすいガイドラインなので、守っていきたいとこであります。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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