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恋愛関係ってどうスタートするの?をガッツリ調べたメタ分析の話

 


 

恋愛はどうやって始まるのが普通なのか?」ってのを調べたデータ(R)がおもしろかったんでメモ。「恋愛は情熱的な気持ちから始まる!」とか「恋愛は急に訪れる!」とかいろんな見解がありますが、果たして実際にはどんなもんか?って問題ですね。

 

 

これはヴィクトリア大学などの研究で、本論は4つの異なる調査で構成されています。軽く概要をまとめておくと、

 

  • 最初の2つの研究では、一般的な雑誌や本を分析し、「恋愛がどう始まるか?」って問題について、旧来の文献がどう考えていたのかをチェックする


  • カナダと米国で行われた7つの過去の恋愛研究をピックアップし、1,897人分のデータを分析。「実際にはみんな恋愛をどうスタートさせているのか?」をチェックする

 

みたいになってます。具体的な調査法としては、

 

恋愛関係になる前のあなたのパートナーとの関係はどうでしたか?

(a)友人

(b)友人の友人

(c)知人

(d)職場が一緒

(e)初めて会った人(他人)

(f)その他

 

って質問で恋愛が始まった原因をチェックしておられます。おもしろい研究があるもんですなぁ。

 

 

さて、分析の結果として何が分かったかと言いますと、まず最初のポイントは、

 

  • 過去の雑誌や本の8割ぐらいは「初めて出会った人たちが体験する火花を散らすような恋愛」にばかり焦点を当てており、「友人の間でジワジワと発展する恋愛」については触れていなかった

 

みたいになります。実際には友人関係からスタートする恋愛は多いにもかかわらず、だいたいは一目ぼれを扱ってるケースが多かったわけっすね。確かに小説とか映画はそのパターンが多いですかねぇ。

 

 

これに対して、実際の恋愛がどのように始まっていたかと言いますと、

 

  • 66%のカップルは友人関係から始まり、その多くは、数カ月から数年に及ぶ長期的な友人関係を経て恋愛に進むケースが多かった

 

  • 300人の大学生のみを対象とした研究では、平均して「友達の段階」から恋愛に発展するまで約22カ月かかった。また、この参加者の約半数が、「恋愛を始めるには友達からがベスト」だと回答した(もちろん、「これは恋愛になるかも」と考えて友人関係を始めた人はほとんどいなかった)

 

  • インターネットで知り合った場合や、ブラインドデートで知り合った場合は、恋愛の始まり方としては最悪だと評価されました。

 

  • LGBTQの参加者の方が、異性愛者よりも友達から始める割合が高かったが、これについては調査数が少ないのでまだわからない

 

  • 友人から交際が始まるパターンは、年齢や民族を問わず一貫していた

 

みたいになります。実際、周囲を観測しても「友人から始まる恋愛」の方が多い印象ですけども、データ上もそうなっているわけですね。

 

 

研究チームいわく、

 

私たちの文化の中で支配的な恋愛スクリプトに起因する、恋愛に関する先入観を見直す必要がある。

 

恋愛スクリプトの多くは、誰かと出会って稲妻のような閃光があなたを襲うと語りがちだ。このスクリプトを信じていたら、他の状況を想像するのは難しい。

 

とのことでして、世間はついつい「情熱的な恋愛!」を取り上げるけど、実際の恋愛はもっとゆるーいプロセスなんだよーって話っすね。これは実感にフィットする方も多いのではないでしょうか。

 

 

さらに、ここから得られた他の知見としては、

 

  • 友人関係と恋愛関係の境界線は、人が思っているほど明確ではない

  • 調査に参加した既婚カップルのうち3分の2は「カップルになる前に友人だった」と答えているが、多くのカップルは完全にコミットした恋愛関係に移る前に、性的行為を行う友人だったとも答えている

 

ってのがありまして、多くの恋愛関係はそこまで明確な線引きができるもんでもないんだ、と。こちらも実感に近い話ではないかと思われます。

 

 

ちなみに、この研究はあくまで「恋愛のはじまり」について調べただけなんで、例えば「友達から始める関係と、いきなりデートから始める関係のどっち強い関係を生み出すの?」みたいな問題については、まだ謎が残るところです。一気に燃え上がる恋愛と、ジワジワ進む恋愛と、どっちがいいのかって話ですね。

 

 

そのへんについては研究チームが調べてくださるようなので、現時点で言えそうなこととしては、

 

  • 共通の友人を介して出会うよりも、学校や大学で出会うよりも、職場で出会うよりも、「友人から恋人へ」の経路が、恋愛を始めるのに最も適している

 

ってのは言えそうですんで、「まずは友人から」の軽い気持ちで臨んでいただくといいんじゃないでしょうか。


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