このブログを検索

私のような神経症傾向マンが、対人関係の問題を抱えてしまう3つの要因の話



人間の性格を左右する要素といえば、ご存じビッグファイブであります。ヒトの性格を5つに分けた考え方で、個人の行動などを予測する力が強いことで有名なんですよね。

 

 

が、ここでまだ謎が多いのが「ビッグファイブは人間関係の質に影響するのか?」ってポイントです。「外向性が高い人は友達が多い」みたいな報告は過去にもたくさんあったものの、果たしてその具体的な質がどうかってとこまでは、まだ調べる余地があったんですよ。

 

 

そこでパデュー大学などの新しい研究(R)では、IPCって理論を使って「外から見た対人関係の特徴」とビッグファイブの関係性をチェック。オンラインで20歳から71歳までの男女447名分のサンプルを集め、それぞれのビッグファイブと対人関係の特徴を調べたんだそうな。

 

ここでいう対人関係の特徴ってのは、おおよそ以下のような感じです。

 

  1. 特質:対人関係でどのような行動をよく取るか(質問例:私は他の人の話を最後まで聞く)

  2. 問題:生活に支障をきたすような対人関係上の行動はないか(質問例:問題が起きても人には刃向かわない)

  3. 価値観:人間関係についてどんな考えを持っているか(質問例:人と一緒にいるときは相手の期待に応えることが大切だと思う)

  4. 有効性:他者との関係において自分が実行できると思う行動(質問例:人と一緒にいるときは自分の考えや感情を隠せる自信がある)

  5. 感受性:他の人の行動で気になってしまうものは何か(質問例:意思のない人は気になる)

 

要するに、外向性(人付き合いが好き)や神経症傾向(不安になりやすい)といった性格特性は、そのまま上記のような行動や思考につながるのか?ってのを調べたわけです。

 

 

 

でもって、この研究から何が分かったかと言いますと、

 

  • ビッグファイブの特性は、対人関係の問題にかなり関わっている

  • 協調性と外向性の2つの特性が高い人は対人関係の資質が良好で、人間関係が比較的スムーズに進む傾向があった

 

ということで、人間関係に置いて外向性と協調性が重要ってのは、これまでにも言われてきたことですね。外向性が激低マンの私には辛い話ですが(協調性はやや高いものの)。

 

 

いっぽうで人間関係がツラくなりがちなのが神経症傾向で、これまで文献では報告されていなかった知見も得られてたりします。著者チームいわく、

 

神経症傾向が高い人は、一般にさまざまなタイプの対人関係の困難に遭遇する可能性が高い。具体的には、これらの問題は3つの大きな領域に分類され、それぞれ神経症の異なる側面によって定義された。

 

とのこと。私のように神経症傾向がデカい人間は対人関係の壁につきあたることが多く、それをさらに分解すると3つの要素が関わっているんだ、と。その3つってのは、具体的にこんな感じです。

 

  1. 不安と自意識:神経症傾向のなかでもこの側面が強い人は、過度に従順で自己主張をしない傾向がある。

  2. 怒り:この側面が強い人は、常に怒りを感じ、冷徹で執念深いという問題がある。

  3. 憂鬱:この側面が強い人は、そもそも人づきあいを避ける傾向がありる。

 

んー、どれも人生をハードモードにしそうな要素ばかりっすな。いつも怒ってる人に近寄りたくないし、従順すぎれば騙しやすい人だと思われそうだし、憂鬱の度が過ぎれば孤独は深まるいっぽうでしょうしね。

 

 

私の場合は完全に「不安」が足を引っ張ってまして、「そうだろうと思ってたけど、やっぱりか!」って気分になりました。ただ、ここ数年で、個人的にもだいぶ不安はやわらいで来まして、少なくとも表面上は「リラックスして会話しているように見える」と言われるケースも増えたので、時間をかければなんとかなるのだなぁ……とも思ってますが。


スポンサーリンク

スポンサーリンク

ホーム item

search