自然好きは人生が豊か!ってことで「自然とのつながり感」を判断してみよう!みたいな話
「自然と触れ合おうぜ!」「自然は人を幸せにするぜ!」みたいな話をよくしてまして、「最高の体調」でもそのあたりを強調しております。くわしくは本書を参照していただければ幸いですが、もともと人類は自然の中で進化した生き物なんで、基本的に自然との接触によって幸福感がアップしやすいんですよ。
ってことで今回は、「自然とのつながり尺度」ってのをご紹介しましょう。これは名前のとおり「どれぐらい自然との感情的なつながりを感じてるか?」ってのを計測するもので、もともとはオーバリン大学が開発した尺度になっております(R)。
この尺度の開発にあたっては5つの研究が行われてまして、すごーくざっくり言うと「自然とのつながり尺度」の点数が高い人は、
- 生活の満足度が高い
- エコの意識も高い
って傾向が見られてますんで、お試しいただくのもいいかもしれません。一応2012年の追試(R)でも、「自然とのつながり心理的な幸福感、意義、活力と相関がある」って出てますしね。
▼自然とのつながり尺度
ってことで、さっそく「自然とのつながり尺度」を見てみましょう。以下の14問に対して、あなたが普段感じていることをお答えください。正解も不正解もないので、自分が感じていることを、できるだけ率直に採点していただければと。
- 全くそう思わない=1点
- そう思わない=2点
- どちらでもない=3点
- そう思う=4点
- 強くそう思う=5点
- 私はよく、自分の周りの自然界との一体感を感じる。
- 自然界は自分が属するコミュニティだと感じられる。
- 他の生物の知性を認め、その素晴らしさを評価している。
- 自然から切り離されていると感じることが多い。★
- 自分の人生を考えるとき、自分はより大きなプロセスの一部であると感じる。
- 動物や植物に親近感を覚えることが多い。
- 私が地球に所属しているのと同じように地球も私の一部だと感じる。
- 自分の行動が自然界にどのような影響を与えるかを理解している。
- 私はしばしば生命の広がりの一部であると感じる。
- 人間も人間でない生物も、地球上のすべての生物が共通の「生命力」を共有していると感じる。
- 木が森の一部であるように、自分をより広い自然界に組み込まれていると感じる。
- 地球上での自分の立場を考えると、自分は自然界の順位の上位に位置すると感じる。★
- 自分は周りの自然界のほんの一部に過ぎず、地面の草や木の上の鳥よりも重要ではないと感じることがよくある。
- 私の個人的な幸福は、自然界の幸福とは関係がない。★
で、全ての採点が終わったら、★マークがついた質問の答えを逆にしてください(5点→1点、4点→2点、2点→4点、1点→5点)。その上で全問の合計点を14で割って平均点を出したら終了です。
この尺度に明確な判断基準はないんですけど、だいたいの平均点は3.65ポイントに落ち着くようでして、とりあえずこれより上であれば「自然とのつながり感」は大きめ。これより低い場合はもうちょい自然とのつながりを増やしつつ、「無(最高の状態)」で紹介したような「縁起性」の感覚を意識して鍛えていくといいかもしれません。