あなたの金持ちレベルを左右する4つのマネースクリプトを知っておこうぜ!
こないだ「なぜあなたがお金持ちにならないかを診断する「KMSI-R」をやってみようぜ!」という話を書きました。人間が金持ちになれるかどうかはマネースクリプトに左右されるから、自分がどんなタイプかをチェックしたほうがいいよーって話ですね。
ざっくりおさらいすると、マネースクリプトは、心理学者のテッド・クロンツとブラッド・クロンツが2011年の研究のなかで作った言葉で、この実験により、人々のお金の稼ぎ方や使い方は、各人が持つお金に関する考え方に大きく影響されることがわかったんですよ。潜在意識にある信念が、私たちの経済的な生活を支配しているわけですな。
たとえば、人によっては「お金が足りなくなることはないだろう」というマネースクリプトを持っていたりします。当たり前ですが、このようなマネースクリプトを持つ人は、リボ払いをガンガン使ったり、消費者金融にガンガン手を出したりして、借金を抱えがちになってしまうんですよ。
というわけで、前回も見たとおり、クロンツ博士らは人間に影響するマネースクリプトを4つに分類したんですね。前回は軽くしか触れなかったので、4種のマネースクリプトをもうちょいくわしく見てみましょうー。
1.お金嫌い派
「お金は諸悪の根源だ!」という信念を、無意識のうちに持っているタイプ。豊かさを貪欲や腐敗と結びつけており、自分はお金に値しないとか、逆に金持ちは悪だとか思いがちで、お金を欲しがることに罪悪感を感じ、結果として自ら貧しい立場に自分を追い込んでいくことが多かったりします。
クロンツ博士の研究では、このマネースクリプトを持つ人は、
- お金に関する心配や不安が多い
- 極端な倹約家だったりする
-
自分の経済状況を否定して生きる(自分は貧しくないのだ!みたいな)
-
収入が少ない
-
予算を立てない
といった共通する特徴があることがわかっております。これは経済的には苦労するでしょうなぁ……。
2.お金大好き派
お金大好き派は、「お金は自分の救いになるのだ!」と信じているタイプ。お金があればあるほど、自由、幸福、より良い生活が手に入るのだ!って考え方ですね。
その結果、このマネースクリプトを持つ人は、
- リボ払いの債務が拡大
- オーバーワークしがち
- より多くの商品を購入しがち
- 逆に異常なまでに貯金しがち
- リスクの高い財務上の決断をしがち
といった共通する特徴があることがわかっております。憧れの富を手に入れるようとするあまり、QOLが低下したり、お金のトラブルに悩んでしまうわけですね。
3.お金は地位の象徴派
「お金こそが自分の価値だ!」と信じているタイプ。「お金がある人ほど価値があるのだ!」「成功とは、より多くのお金とモノを得ることなのだ!」って考え方ですね。
その結果、このマネースクリプトを持つ人は、
- めちゃくちゃ競争心が強い
- 自分の財力を周りの人と比較しまくる
- 金をめっちゃ使う
- お金についていつも不安を抱く
- パートナーに対して自分の金銭感覚を秘密にする
といった共通する特徴があることがわかっております。このようなマネースクリプトを持つ人の多くは、収入の少ない家庭で育ったことが多く、そのせいで経済的に高い地位を得ることで自己価値感を高めようとするケースが多めだそうな。なかなか切ないですねぇ。
4.お金に警戒派
「お金にはできるだけ慎重になるべきだ!」と信じているタイプ。このマネースクリプトを持つ人は、
- できるだけ現金で払おうとして、クレジットカードを好まない
- 暮らしの便利さを犠牲にしてでも、お金を貯めようとする
- 自分の年収をひた隠しにする
- ギャンブルとかは絶対にしない
- 緊急時の資金を過剰に持つ
といった共通する特徴があることがわかっております。もちろん、お金に注意するのは悪いことじゃないんですけど、 あまりに警戒しすぎると、お金に対して不安や心配が募っちゃうし、ここぞという場面でお金を使えなくなり、人生が充実しなくなっちゃう可能性もあるんですよね。
ってことで、いろいろ書いてきましたけど、前回のテストもふまえて考えると、いまの自分にどのような問題があるのかがわかりやすくなったんじゃないでしょうか。まずは自分のマネースクリプトを把握し、その信念がどんな問題を引き起こしているのかを知るのが、マネースクリプトの罠から逃れる最初のステップだと言えましょう。
以上をふまえたうえで、次回はマネースクリプトの問題をどうにかやわらげる方法を見ていきます。どうぞよしなにー。