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EDを改善するかもな成分をランク付けしてみたぞ!



EDに効く(と言われるサプリ)をガッツリ調べてやったぜ!」ってデータ(R)がおもしろかったのでメモ。世の中には、「下半身が元気になるサプリ!」みたいなものがいろいろ売られてますが、果たしてどこまで効果があるのかって問題ですな。

 

これは過去のED研究から23件をのRCTをチェックした系統的レビューで、実験で使われた27のサプリメントから、合計41の成分を抜き出して、その実力を調査したとのこと。それぞれの成分には、以下のような感じで評価を与えております。

 

  • ランクA=少なくとも2つの研究で勃起不全に効果があると報告された成分。

  • ランクB=1つの研究で効果が報告された成分。

  • ランクC=複数の研究で結果が報告されているが、効果の報告に食い違いがある成分。

  • ランクD=まず確実に効果が出ないと思われる成分。

 

ってことで、結果はこんな感じになりましたー。

 

  • ここでチェックされた41の成分の内、33成分は「EDの改善に効果なし!」との結論だった。

 

  • ランクAをゲットしたのは、トンカットアリ、高麗人参、アルギニン、ヨヒンビン、トリビュラス、ピヌス・ピナスターだった。

 

  • ランクBをゲットしたのは、アシュワガンダと サフランだった。

 

  • ほとんどのEDサプリメントには2~13種類の成分(平均5成分以上)が含まれており、すべてのサプリメントに、「効くという証拠がない!」と判断される成分が少なくとも1つは含まれていた。

    また、27種類のサプリメントのうち、24種類は有効と思われる成分が入っていたが、実験で使われる成分量よりも配合量が少なかった。

    さらに、20のサプリメントは効果がないと予想された。

 

  • アルギニンは最もよく含まれている有効成分(全体のサプリメントの63%)であったが、常に最小有効量以下の量で含まれていた。

 

ということで、このブログで過去に取り上げたサプリも、いくつかがランクAに入ってますね。ピヌス・ピナスターってのは初耳でしたが、地中海沿岸域によく生える松の一種だそうです。

 

ちなみに、ここで名前が上がったランクA成分の一部を軽くチェックしておくと、こんな感じになりまーす。

 

 

  • トンカット・アリ=東南アジア原産のハーブで、昔からテストステロンの改善に使われていた成分。一応、このサプリを飲むことで、男性のテストステロンが増え、EDが改善すると指摘したデータがいくつかある(R,R)。また、ある研究(R)では、トンカット・アリで不安が改善するという報告もある。

    まぁそこまで実験数が多いわけでもないので、手放しでオススメって感じでもないものの、EDにお困りの方であれば、サプリを試してみるのも良いかもしれません。

    その際は、だいたい1日200~400mgの服用で効果があると言われてますんで、これを1日1~2回のペースで服用してください。

 

 

  • 高麗人参=漢方でよく使われる定番の植物。いくつかの研究(R)では、600mgの高麗人参を、1日3回(合計1,800mg)摂取することでEDが改善したとのこと。

    また、EDの男性60人が対象の研究(R)でも、高麗紅参を1日3gずつ、12週間摂取したところ、テストステロンなどに影響を与えることなく、アレの機能が改善したと報告されている。

    ってことなんで、こちらも気になる方はサプリを買ってみても良いでしょう。ただし、いまのところ高麗人参でEDが改善する理由は定かではなく、おそらくこの成分が持つ抗疲労効果と血流改善による二次的な結果じゃないかなーと、個人的には思っております。

 

 

  • アルギニン=体内でタンパク質を構成するアミノ酸の一種。体内で一酸化窒素を生み出すのに役立つため、そのおかげで血管が拡張して、EDや高血圧にも意味があるんじゃないかと考えられている(R,R)。

    こちらも、EDの効果を直に調べた研究ってあんまないんですが、血流アップの効能についてはそこそこ認められてますんで、間接的にEDに効果を持つ可能性はありましょう。ってことで、こちらもサプリを使ってみる価値はあるんじゃないかと。

 

 

  • ヨヒンビン=ヨヒンベって植物にふくまれるアルカロイドの一種。昔からEDの治療に使われており、一定の評価がある。

    この主張については、一部で疑問の声もあるんだけど(R)、2件のメタ分析では、ヨヒンビンを単独で摂取した場合(R)、またはアルギニンやPDE-5阻害薬などと併用した場合(R)などに、プラセボと比較してEDが改善すると結論づけられていたりします。

    その点でかなり見込みのある成分ながら、推奨用量(体重1kg当たり0.2mg以下)で服用した場合、ヨヒンビンは吐き気、腹痛、めまい、神経過敏、不安を引き起こすことがあるので注意。また、高用量を使うと、不安、高血圧、高心拍、不整脈なども報告されているため、サプリメントを使用する際はくれぐれも警戒しつつどうぞ。

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