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あらゆる目標達成の確率を高める「目標志向テスト」をやってみようぞ。

 


 

目標には2つのタイプがある!」って考え方があるわけです。簡単にまとめると、

 

  1. パフォーマンス目標:他人から好意的な評価を得るため、あるいは他人からの否定的な評価を避けるために努力するタイプの目標。

  2. 学習目標:新しいことを理解したり、その活動に対する理解やスキルを高めたりするために努力するタイプの目標。

 

って分類になります。このどっちが良いって話ではないんだけど、いまの研究だと、どちらかと言えば学習目標のほうがよさげ。

 

  • パフォーマンス目標:目標に向かって進むプロセスの早い段階で成功体験を積むことができれば、パフォーマンス目標はめちゃくちゃモチベーションを高めてくれるため、有利なポジションに立つことができる。しかし、やることが過度に複雑だったり、目標に向かうほどの自信がない場合は、パフォーマンス目標で能力が低下しやすい。また、パフォーマンス目標が強すぎると、ズルや裏切り行為を発生させることもある。

 

  • 学習目標:基本的にモチベーションアップにつながりやすく、最適なパフォーマンスを引き出しやすいって報告が多い。さらには、スキルを吸収するスピードも速くなり、複雑な課題にも積極的に取り組んだり、記憶力や幸福感が高まったりと、いろんなメリットが報告されている。

 

ということで、基本的には学習目標を目指しつつも、時にパフォーマンス目標の良いところを混ぜ込んでいくと、何かと効率よく進むわけですな。

 

そこで今回は、自分の目標に対する姿勢が「パフォーマンス目標」なのか、それとも「学習目標」なのかを判断してみましょう。ここで使うのはペンシルベニア州立大学の先生方が開発したテスト(R)で、以下の文章を読みつつ、7点満点で点数を付けてください。「めっちゃ当てはまる!」と思うなら7点で、「まったく当てはまらない!」と思うなら1点です。

 

また、それぞれの文章に点数をつける際は、いま自分がやろうと思っている仕事のプロジェクト、試験勉強、スポーツなどの中から、最も重要なものを頭に思い描きながら点数を付けてください。「いまは次の格闘技の試験が大事だから、これに対して自分の目標志向をチェックするぞ……」みたいな感じですね。

 

 

パフォーマンス目標志向

  1. 私は下手なことより、うまくできることをしたい。
  2. ミスをしないとわかっている仕事をするときが、仕事では一番幸せだ。
  3. 自分が一番楽しいと思うことは、自分が一番うまくやれることだ。
  4. ある物事をどれだけうまくこなせるかについての他人の意見は、私にとって重要である。
  5. ミスをしないで何かをすると、賢いと感じる。
  6. 私は、ある仕事に挑戦する前に、その仕事をうまくこなせる自信があることが好きだ。
  7. 過去にうまくできた仕事に取り組むのが好きだ。
  8. 他の人よりうまくできたとき、頭がいいと感じる。

 

 

学習目標志向

  1. やりがいのある仕事をする機会は私にとって重要だ。
  2. 難しい仕事をやり遂げられなかったときは、次に取り組むときにもっと頑張ろうと思う。
  3. 私は新しいことを学ばなければならない仕事を好む。
  4. 新しいことを学ぶ機会は、私にとって重要である。
  5. 私は、かなり難しい課題に取り組んでいるときにベストを尽くす。
  6. 私は自分の過去の業績を向上させようと努力する。
  7. 自分の能力の幅を広げる機会は、私にとって重要である。
  8. 問題を解決するのが難しいときは、いろいろなアプローチを試して、どれがうまくいくかを試すのが楽しい。

 

 

採点が終わったら、パフォーマンス目標と学習目標のそれぞれの平均点を出しましょう。当然ながら、平均点が高い方が、現在のあなたの学習目標だと考えられます。

 

ここで大事なのは、パフォーマンス目標と学習目標は、同じ点数になる可能性もあるということです。「他の人より良い成績をゲットしたい!」ってモチベーションと、「自分のスキルを向上させたい!」ってモチベーションが混在するのは普通ですからね。

 

この場合も、どうにかして「自分の目標を学習目標に向かわせる方法はないか?」と自問してみると良いでしょう。学習目標をブーストさせる方法はいろいろありますが、

 

 

といったあたりが参考になるんじゃないでしょうか。今回のテストで自分の目標志向を把握しつつ、用法を守ってお使いください。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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