恥を感じるよりも罪悪感を持つほうが人生は上手くいくよ、という話
https://yuchrszk.blogspot.com/2014/11/blog-post_25.html
いま「あなたの悪いところの良いところ」って本を読んでおりますが、ここで面白いのが「羞恥心は毒にしかならない!代わりに罪悪感を持つようにしよう!」と主張してるところ。
その代表的な研究例が、2014年3月の論文(1)。476人の囚人を対象にした実験でして、彼らに架空のストーリー(「友人の妻に手を出した」とか「両親に暴力をふるった」とか)を聞かせて、それぞれに対してどれぐらいの罪悪感と羞恥心を感じるかを点数で表してもらったんですね。
で、その1年後、釈放された後の彼らを追跡調査したところ、テストで罪悪感を多く抱いた囚人ほど再犯率が低く、羞恥心が多かった囚人は逆に再犯率が上がっていたんだそうな。研究者いわく、
罪悪感は役に立つ感情です。自分の犯した過ちを正すためのモチベーションを上げてくれるからです。一方で、自分に対して恥の感情を持つと、わたしたちは逃げ隠れしたり、物事を否定したり、他人を非難することにエネルギーを使うようになります。
とのこと。ちなみに、一般的に罪悪感を持ちやすい人は、他人への共感能力が高い傾向があるそうで、これまた罪悪感が役に立つ理由の1つなんだそうな。
また、罪悪感にはいくつかの種類がありまして、
- 自分の行為に対する罪悪感(「酒で財布をなくした!」とか)
- 想像に対する罪悪感(「友人を殴りたいと思ってしまった!」とか)
- 非合理な罪悪感(「他人の不幸を願ったら実現しちゃった!」とか)
- 対応不足への罪悪感(「親孝行が不足しているなー」とか)
- 他者より幸福であることに対する罪悪感
などなど。このうち、有効に働くのは1番の「自分の行為に対する罪悪感」だけ。残りの4つは、羞恥心と同じぐらい人間の幸福に害をもたらす可能性が高いとのこと。
そういえば、「『ネガティブな感情』の魔法」などで有名なテキサス大学のブレネー・ブラウン教授も、「羞恥心は暴力やうつ病の原因!」と言ってまして、近ごろの心理学では定番の考え方になりつつあるみたいですねぇ。ブラウン教授の主張については、以下のTEDトークも参考になります。