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新しいスキルを効率よく学ぶときに一番大事なのは「自分について考えない」こと

Thinkingcat

 

新しいスキルの学習における最大の敵は自分だ!」って論文(1)がおもしろかったのでメモ。

 

 

これはスタンフォード大の実験で、まずは36人の学生たちにストラックアウトをやってもらったんですね。その後で、全員を2つのグループにわけて、

 

  • グループ1:1回目のストラックアウトの良かったとこなどを考えてもらう
  • グループ2:何も考えずに待機

 

といった指示をあたえたうえで、2回めのストラックアウトに挑戦させたんだそうな。



 

すると、結果は以下のような感じに。「Self」が「自分について考えたグループ」を表していて、2回めのチャレンジはガクッと成績が下がったことがわかりますね。

 

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これは、自分について考えると脳の「セルフスキーマ」(自分に関する知識の集まり)が活性化し、身体のスムーズな動きや学習をブロックしちゃうのが原因らしい。研究者いわく、

 

この結果には驚きだ。一般的には、自分の過去の業績について考えれば自信が増し、良いパフォーマンスができると思いがちだ。しかし、自分の過去の経験や感情、強みと弱み、特徴などについて考えると、「自己」に関する脳のネットワークが作動し、身体の動きをジャマしてしまう。

 

とのこと。自意識過剰で普段の能力が出せなくなっちゃうケースはよく聞きますが、冷静に自分の過去を反省したり強みや弱みについて分析しただけでも、パフォーマンスは損なわれてしまうんだ、と。

 

 

もちろん、長期的にみれば反省や自己分析は欠かせないものの、作業の直前のタイミングでは、「サイコパスの教え」に従って何も考えずただ行動に移すのがよさげですねー。

 

 

credit: https://www.flickr.com/photos/35237098471@N01/2185858813/


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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