寝るだけで記憶力が2倍になる方法が発見された(かもしれない)件
https://yuchrszk.blogspot.com/2016/08/blog-post_2.html
「睡眠中のピンクノイズで記憶力があがる!」って話(1)があって、ちょっとおもしろかったです。
これはリューベック大学の実験で、11名を対象にしたもの。それぞれの参加者にたいして、
- 寝る前に単語の勉強をしてもらう
- ピンクノイズを流した状態で寝てもらう
って指示を出したらしい。ピンクノイズには、昔からリラックス効果があるとも言われてまして、2012年にも「睡眠の質が上がった!」なんてデータが出てたりとか(2)。具体的には、以下のようなノイズです。
研究者いわく、
眠りが深くなると、ヒトの脳波は周期が小さくなっていく。このときにピンクノイズがシンクロすると、脳波はさらに変化していく。
とのこと。眠りが深いときにピンクノイズをぶつけると、さらに脳のリズムがゆっくりしていくらしい。
ヒトの脳が、眠りが深いときに情報の処理をおこなっているのは有名な話(3)。それならば、ピンクノイズで脳のリズムをさらに遅くすれば、寝ている間にもっと多くの情報をまとめてくれるんじゃないの?と研究者は考えたわけですね。
その結果は結構ビックリで、
- ピンクノイズを聞きながら寝たら、単語の記憶数が2倍になった!
というもの。2倍ってのはすごいですねぇ。
さらに研究者いわく、
音声刺激の効果には驚かされた。ピンクノイズは、たんに脳のリズムを遅くしただけでなく、寝ているあいだに脳に記憶が定着する効果までみられたのだ。
とのこと。ちょっと期待が持てそうな話になっております。
もちろん、これは参加者が少ない実験なので、まだ「ピンクノイズで記憶力アップ!」と言い切るのは難しいところ。ただし、昔からホワイトノイズやピンクノイズの効果についてはいくつかデータがありますんで、睡眠のおともに流してみるのはアリかも。別に副作用もなさそうだし。