相手の心を上手く読みたいなら「感じるな!考えろ!」のほうが正しいらしい
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「考えるな!感じろ!」 って名言がありますが、相手への共感力が必要な場面については「感じるな!考えろ!」のほうが正しいって論文(1)が出ておりました。
これはハーバード大の実験で、研究者いわく、
プライベートでもビジネスの世界でも、相手の感情を正しく推測できるかどうかが成功のポイントだ。すなわち、正確な共感力だ。
ところが、共感力には大きな個人差がある。この違いは、思考のモードの違いによるのかもしれない。
直感的な思考と論理的な思考のどちらが共感力をアップさせるのかは、まだ研究が進んでいない。
ってことらしい。直感タイプと論理タイプによって、相手の気持ちを理解する能力に差が出るんじゃないの?って話ですね。
この研究は900人以上の男女を対象にしてまして、4パターンの実験が行われております。ざっくりまとめると、
- たいていの人は、相手の気持ちを理解するには直感に頼ったほうがいい!と思っている
- ところが実際には、理論的に物事を考える人のほうが、写真の表情から感情を読み取るテストで高得点を出した
- 直感タイプの人でも、「状況や情報をじっくりと考えてみて、正しい答えが出せるようにしてみましょう!」と指示を受けた場合は、相手の感情を読み取るのがうまくなった
みたいな感じ。とにかく、すべての実験で理論タイプのほうが相手の感情を読むのがうまい!って結果になったみたい。
こういった違いが出た理由はよくわかりませんが、直感は「認知のゆがみ」の影響が大きいので、判断のスピードは速いぶんだけエラー率も高そうではあります。研究者いわく、
就職面接など、いろんな場面で「直感の価値」は賞賛されがちだ。しかし、この見方はもう少し考えなおすべきだろう。
とのこと。 とはいえ、かなり親しい相手に対しては、すでに十分なデータが集まっているでしょうから、別に直感に従ってもよさそうな気も。いっぽうで、初対面や親しくない人と話すときは、意識して理論的な思考をフル回転させたほうがいいんでしょうな。