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「1日1個のリンゴで医者いらず」はどこまで正しいのか?問題

Apple

 リンゴはどこまで体にいいのか?

リンゴに関するご質問をいただきまして。

 

パレオさんのブログにはベリー類がよく出ますがリンゴはあまり出てきませんよね? 1日1個のりんごで医者いらずなどと言うように、かなり体にはいいのかと思うのですがいかがでしょうか?

 

とのこと。言われてみれば、当ブログでは「リンゴのフラボノイドが体重維持にいい」とか「リンゴの皮で筋肉の衰えを防げる…かも」ぐらいの話を書いただけで、特に大きく取り上げていませんでしたねー。

 

 

というのも、リンゴがいいってのは常識みたいなものなんで、あえてまとめる必要もないのかなー、と。しかし、せっかくご質問をいただいたんで、ちょろっと書いてみようかと。

 



 

とりあえずリンゴは心臓の健康にいい

まずリンゴの健康効果については、英国栄養協会が2010年にまとめたレビュー論文(1)を参考にするのがベストでしょう。過去に出たリンゴの研究から信頼に足る9件を選んで、どれぐらいの効果があるかを確かめたものであります。

 

 

ここでは、おもに「リンゴのポリフェノールが心疾患に効くのか?」を調べてまして、全体的に大きな結論を出してたりします。で、そのポイントをざっくり抜き出すと、

 

  • コレステロールを下げる効果は高い
  • 高血圧を改善する作用もある

 

ってことで、とりあえず心疾患のリスクファクターを改善する働きは高そう。もちろん、だからといって長期的に心疾患の死亡リスクまで減るかはわからんのですが、リンゴのメリットは疑いないところでありましょう。

 

 

が、ここには注意点がありまして、

 

  • アップルジュースを飲んでも意味はない
  • リンゴの皮には、果実の57倍もポリフェノールがふくまれている
  • ドライアップルには効果がある

 

ってのは覚えておきたいところ。リンゴを食べるなら、ジュースでもカット版でもなく丸ごと食うのが一番なわけですな。

 

 

さらに、2012年にオハイオ州立大学が行った実験(2)では、1日1個のリンゴを食べた参加者は、月にリンゴを2個しか食べないグループにくらべて悪玉コレステロールが40%も下がったとか。これだけ見ると、確かに「 1日1個のりんごで医者いらず」って話にもリアリティが出てきますな。

 

 

リンゴはダイエットにも効くだろう

以前にも「リンゴのフラボノイドが体重維持にいい」って話を書いたとおり、リンゴがダイエットに有効なのはほぼ間違いなさげ。データの質もそこそこ高いので、信用してよさそうであります。

 

 

その他のデータとしては2013年の論文 (2)がありまして、ナバーラ大学が「なんでリンゴが体重の増加にいいんだろう?」ってメカニズムを調べてくれたんですな。その結果はと言いますと、

 

  • リンゴのポリフェノールは、腸が糖を取り込む能力を上げる
  • ついでにリンゴのポリフェノールは脂肪細胞の成長を妨げる働きがあり、そのせいで体重の増加が抑えられる
  • さらには脂肪の分解も促進する作用がある

 

 ってことで、研究者は「リンゴは肥満に対処する機能性食品として役に立つ」と絶賛しておられます。いまんとこ、リンゴをどれだけ食えば体重の管理に役立つかはわからんのですが、定期的に皮ごと食べといて損はないんじゃないかと。

 

 

リンゴは癌にも効く……かもしれない

さらに2008年には、ドイツ癌リサーチセンターから「リンゴって癌にも効くんじゃない?」ってレビュー論文(4)まで出てたりします。こちらの結果がどうだったかというと、

 

  • リンゴには、遺伝子レベルで発癌を抑制するメカニズムがある
  • 1日1個のリンゴで、皮膚癌、乳癌、大腸癌の予防になる可能性がある

 

って感じです。といっても、このレビューは生体外研究がメインなんで、どこまで信じていいものかはよくわからず、しかし、心疾患リスクの減少や体重の増加防止に役立つ可能性はかなり高いんで、癌予防はオマケぐらいに考えとくといいかも。

 

 

いろいろ書きましたが、そんなわけでリンゴが素晴らしい健康食のは確実でありましょう。1日1個とまではいかずとも、週に2個ぐらい皮ごと丸かじりしとくとよいかと思われますね。


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42才のプロパレオダイエッター/編集者/ライター/NASM®公認パーソナルトレーナー。国内外の学術論文を読み漁るのが好きな人。「パレオダイエットの教科書」と「服用危険」って本が発売中です。