今週の小ネタ:握力と結婚生活、女性ホルモンと心理、アルツハイマーテストなど
ひとつのエントリにするほどでもないけど、なんとなく興味深い論文を紹介するコーナーです。
「結婚が続くかどうか?」は握力で予測できる
握力大事!って話を何度か書いてきましたが、今度は結婚が長続きするかどうかも予測できるよー、みたいな話が出ておりました(1)。
これはコロンビア加齢研究センターの実験で、5,009人のノルウェイ人を集めて、それぞれの握力と結婚生活の状態をチェック。そこで相関を調べたところ、
- 歳をとった人ほど握力は大事!握力が強ければ健康だし人生の質も高い!って結果が出た(これは昔から言われてたことですな)
- 握力が弱い人ほど独身が多い!逆に握力が強い人ほど幸せな結婚生活を送ってる!
って感じだったそうな。もちろん、これは握力が強けりゃモテる!って話ではなく、握力が健康の指標になってるからであります。つまり、健康な人ほどモテやすく異性の支持も熱くなるって現象が、握力に反映されてるわけですね。
女性は生理周期によって心理が変わるは本当?
昔から「女性は生理周期によって心理が変わる」って説があるんですよ。生理の時は支配的で男らしい相手を好む、みたいなやつですね。
一般的な心理学本にもよく出てくる話なんですが、「それって本当なの?」ってのを調べたのがゲオルク・アウグスト大学の論文(2)だったりします。
これは18〜35歳の女性157人を対象にした実験で、こんなデザインになっております。
- 生理中の女性の唾液からホルモンレベルを判断(estriadol )
- 女性に「男性が別の女性を口説いている30秒の動画」を見てもらう
その後で、女性の好みにどんな変化が出たかをチェックしたところ、
- 女性ホルモンが増えた女性は、どんな男も性的に魅力的に感じる
- しかし、特に支配的で男らしい相手を好むという傾向は見られなかった
だったとか。とりあえず、生理周期で女性の心理には変化が出るものの、男性の男らしさによる違いは出なかったみたいっすな。
アルツハイマー度が「時計テスト」でわかるらしい
こちらはカンピーナス州立大学の実験(3) で、お年寄りの参加者に「アナログ時計のイラストを描いてください」と頼んだらしい。すると、アルツハイマーのレベルが高い人ほど、ちゃんと時計の絵を描けない傾向があったんだそうな。具体的には以下のような感じで、右に行くほどアルツハイマーが悪化した状態です。
どうも、アルツハイマーの信仰は脳の視覚エリアと関係してるらしく、症状が悪くなるにつれて、円が描けなくなったり、数字をどこに置いていいかがわからなくなるらしい。うーん、なるほど。