【性格分類】人間のキャラクターを形作る4つのクラスターとは?
いまもっともコンセンサスが取れてる性格分類といえば、ご存じビッグファイブでございます。
- 開放性=知的好奇心
- 誠実性=まじめさ
- 外向性=社交的
- 調和性=やさしさ
- 神経症傾向=不安になりがち&緊張しがち
の5パターンに人間の特性をわけたもので、1990年代から広く受け入れられております。
ただ、ここで気になるのが「ビッグファイブの組み合わせで人の性格って結構変わるよね?」って問題。たとえば、同じように誠実性が高い人でも、
- まじめで社交的
- まじめで神経質
って人をくらべたら、まったく印象は異なるでしょうからねぇ。なかなか単独のビッグファイブを見てるだけじゃ、個人をうまくつかむのは難しいんですよ。
といったところで新しいデータ(R)は、「展開的なビッグファイブの組み合わせを絞り込んだよ!」って内容になってて非常によろしいです。さきほどの例にあげた、
- まじめで社交的
- まじめで神経質
って組み合わせのうち、どっちがメジャーなのか?みたいな問題を深掘りしたんですな。
これはノースイースタン大学の研究で、被験者は世界から集めた約150万人の男女。全員に44〜300問ぐらいの質問を70年にわたってくりかえしたあと、すべてのデータをチェックしていくつかのクラスターにまとめたんですな。
すると、だいたいの人は4種類の組み合わせで性格が構成されてることがわかったんですよ。ビッグファイブの組み合わせ自体は無数にあるんだけど、実際には大きなかたよりがあったわけっすね。おもしろいですなぁ。
さて、具体的に見つかった4つのクラスターは以下のとおりです。
アベレージ
- もっともよくあるパーソナリティ
- 神経症傾向と外向性が高い
- 開放性が低い
リザーブ
- 神経症傾向が低い
- 開放性が低い
- 外向性は高いケースも低いケースもある
- 協調性と誠実性もやや高い
- 年齢や性別の影響を受けにくい
ロールモデル
- 神経症傾向がもっとも低い
- その他の要素がすべて高い
- 信頼感があって新しいアイデアにもオープンなので、リーダー向き
- 40歳から上の層に多い
- 20代以下の層には少ない
セルフセンター
- 外向性がとても高い
- 誠実性、協調性、開放性が平均よりも低い
- 若い男性に多い
- 15歳以上の女性には少ない
「あれ?自分はどれにも当てはまらないな?」を思った人もいるでしょうが(私もそうです)、これはあくまで全体的な傾向なんで、もちろん例外もございます。研究者いわく、
当てずっぽうに他人の性格を言い当てるよりは、まずこの4つのどれかに当てはまらないかどうかを考えたほうが精度は高くなる。
ってことでして、「だいたいこの組み合わせの人が多いよねー」ぐらいにお考えください。というか、私のような外向性が低くて神経症傾向が高い組み合わせの人って、意外と少数派だったのか……。