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今週の小ネタ:猫の社交性、SNSと孤独、人間の名前と見た目

Summary

ひとつのエントリにするほどでもないけど、なんとなく興味深い論文を紹介するコーナーです。
 

猫は非社交的だ!はどこまで本当か?
犬は社交的だが猫は非社交的な生き物だ!」なんてことをよく言いまして、確かに誰にでもなつきやすい犬に比べて猫はクールな印象がありますな。


では、実際に「猫ってヒトに対して非社交的な生き物なの?」確かめた研究(R)が出てておもしろかったです。猫とヒトの関係性について調べた研究って少ないんで、非常によろしいですねー。


実験の内容をざっくりと説明すると、

  1. 大量の猫(半分は保護猫で、半分は飼い猫)を集める
  2. 「猫たちの飼い主」と「まったく猫と関係ない人」という2種類の参加者を集める
  3. 参加者たちに「最初の2分は完全に猫を無視してください」と伝える
  4. 続いて「次の2分は猫に近づいたり名前を呼んであげてください」と伝える

 って感じです。要するに、この研究チームは、「猫の社交性は人間の態度に左右されるのでは?」と考えたわけですね。


で、どんな傾向が確認されたかと言いいますと、

今回の実験でわかったのは、人間の注意が猫の社交的な行動に影響を与えるということだ。私たちが注意を払えば払うほど、猫たちは社交的な反応を返してくれる。この反応は、相手が飼い主でも見知らぬ人でも変わらない。

だったそうで、こちらがフレンドリーな姿勢を示せば猫も近づいてくるし、スリゴチをしてくれる確率も高くなったらしい。つまり、猫は人を見てるってことでして、このような性質を持つ生き物を「任意的社会性動物」と呼ぶそうな。ほほーう。


ってことで、もし「猫は冷淡だから嫌いだ!」と思っている人がいれば、それはその人が冷淡なだけなのかもしれませんなぁ。



SNSを使いすぎると孤独感が3倍になるかも? 
SNSがメンタルに与える影響についてはいまだ賛否両論で、いまんとこは「使い方を間違えると精神の健康にはよくないでしょうねー」ぐらいの落としどころになってるかと思います。


で、新しく出たデータ(R)は、どっちかと言えばSNSに否定的な内容になってました。結論から言うと「SNSを使うと孤独感が増えるよ!」みたいになってます。


これは1,787人の成人を対象にした研究で、参加者の年齢は19〜32歳ぐらい。こちらの研究デザインは、

  1. 全員のSNSの使い方を質問紙でチェック
  2. 続いてみんなの「孤独感」をテストで調べる

って感じでSNSの使用量と孤独感の関係を見たところ、こんな傾向が確認されました。

  • 1日にSNSを2時間以上使っている人は、1日30分以下の人に比べて孤独を感じる確率が2倍も高い!
  • 週にSNSに58回以上アクセスする人は、それ以下の人に比べて孤独を感じる確率が3倍も高い!

とはいえ、これは卵が先かニワトリが先かみたいなもんで、孤独を感じている人ほどSNSにハマりがちなだけでは?って考え方も十分にありましょう。その点で「SNSは孤独を加速する!」とは言えないんですが、まぁ危うきに近寄らずって態度で接しとくといいでしょうねー。



人間の見た目は名前に影響されている? 
最後はヘブライ大学の研究(R)で、「人間の見た目は名前に影響されている!」って内容になってておもしろいです。どんな研究かと言いますと、まずは参加者に以下のような画像を20パターンほど見せて、「この人の名前は1〜4番のどれだと思いますか?」と尋ねたんだそうな。



もちろん、参加者が写真の人物の名前を特定できるような手がかりはゼロ。完全に直感だけで選んでもらったにも関わらず、なんと参加者が正解を言い当てる確率は28%でして、たんなる偶然よりも明らかに精度が高かったんですよ。うーん、おもしろい。


この他にも、論文では3つの実験が行われてまして、結果はいずれも同じ。どうやら人間の名前は、なんらかの顔の特徴を反映してるみたいなんですな。


なんでこういう現象が起きるかは謎なんですけど、

  • 多くの親は、子供の顔の特徴を反映した名前を選ぶ傾向があるから?
  • 成長の過程で、名前のイメージに沿った見た目に寄っていくから?

みたいなことでしょうかね(もちろん、この実験が追試で確認されない可能性もありますが)。いずれにせよおもしろいもんですな。

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