超加工食品って、どこまでタバコやアルコールと同じぐらい中毒性あるの?
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ここ数年、「超加工食品」に関するデータが増えているわけです。超加工食品ってのは原材料をいじりすぎて原形をとどめていない食品のことで、
といった報告が出てたりします。こわいですねぇ。
でもって、新たに出たデータ(R)も超加工食品に関する話で、「超加工食品はどこまで中毒性が高いのか?」ってのを問題にしております。砂糖たっぷりのお菓子や飲み物は、果たしてタバコやアルコールのような依存性をもたらすのかってことですね。
この研究は、依存性に関する過去の研究をもとに、「超加工食品はタバコやアルコールのような依存性があるか?」を考えたもの。超加工食品はまだ研究の歴史が浅い概念なので、いったいどれぐらいの依存性があるのかを掘り下げてみたわけですね。
ここで研究チームが導き出したポイントをまとめると、以下のようになります。
ポイント1 超加工食品は「食べるのを止められない!」状態を引き起こすか?
- 過去の文献によれば、超加工食品には、「食べるのを止められない!」状態を引き起こす証拠がいくつかある。
- たとえば、ほとんどの患者は、肥満、糖尿病、心血管疾患などの深刻な病気になっても、超加工食品の摂取を止められないケースがよく見られる。
- さらに極端な例では、肥満の治療として胃のバイパス手術を受けた患者さんのなかには、痙攣、嘔吐、下痢などの副作用があるにもかかわらず、超加工食品を減らすことができないケースもよく見られる。
- 全体として、超加工食品は、中毒性物質と同じような性質を持っていると考えられる。
ポイント2 超加工食品は「なんか気分がよい!」状態を引き起こすか?
- タバコに含まれるニコチンは、ドーパミンを増加させ(150~250%)、快感の増加やネガティブな感覚の減少につながります。また、アルコールなども、同様にドーパミンを増加させる。
- タバコやアルコールと同じように、超加工食品にも、私たちに快感をもたらし、ネガティブな感情を減らす性質がある。たとえば、ホワイトチョコレートやカカオ38%のチョコレートを摂取すると、私たちは高い多幸感を得ることができ、これは喫煙者が1.5mgのニコチンを投与した後に得られる多幸感と類似している。
- さらに、ニコチンと同じよじように、超加工食品にはドーパミンを増やす働きがある。多くの超加工食品は、炭水化物と脂肪の両方が豊富なため(例:ピザやチョコレート)、そのせいで中毒性の原因になると考えられる。
ってことで、この研究を見ていると、超加工食品ってのは「タバコと同じぐらい中毒性があるのかも?」って気がしてきますな。超加工食品の中毒性については、それなりの証拠があるわけっすね。
ただし、この文献をベースに「超加工食品はタバコだ!麻薬だ!」みたいな結論を出すのは早計なので、そこはご注意ください。いまのところ、超加工食品については、まだ厳密な定義があるわけじゃないですし、加工食品のすべてが栄養価が低く、健康を害するわけではありませんからねぇ(例えば、ホエイプロテインは加工食品だけど体にはよい)。
また、ある食品に砂糖や塩が添加されているからといって、それがタバコみたいに本質的に体に悪いってことにもなりません。いつも加工度が低い食品をメインに食べていれば、超加工食品を食べたとしても、健康的なライフスタイルを維持するのは可能ですんで。