鬱になりやすい人は「目標の立て方」がヘタなんですってよ
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鬱になりやすい人はどんな目標を立てている?
これは93人の男女を対象にした実験で、そのうち42人が大鬱病に悩んでいて、51人は鬱病の経験なし。まずは、全員に、個人的な人生の目標を好きなだけリストアップしてもらったんだそうな。
続いて、すべての目標を以下の2パターンに分類、
- アプローチ目標:望ましい結果を出すために集中するタイプの目標。「マラソンのタイムを5分縮める!」みたいな。
- 回避目標:嫌な結果を避けるために集中するタイプの目標。「小さなことにくよくよしない!」みたいな。
そのうえで「鬱になりがちな人はどんな目標を立てがちなの?」って問題を調べたんですね。
メンタルが沈みがちな人は目標の立て方がヘタっぽい
そこで何がわかったかと言いますと、
- 鬱だからといって人生の目標がないわけではない:鬱の人がリストアップした目標の量は、そうでない人とほぼ同じだった。また、鬱の人でも同じように目標を重んじていた。
- ただし、鬱の人は「回避目標」を作りがち:鬱の症状が思い人ほどポジティブな目標を作る傾向がなく、目標の達成度も低い傾向があった。
- 目標の達成に失敗した経験が鬱傾向を重くしていた:鬱傾向の人は、目標が達成できないせいでネガティブな思考が加速し、そのせいでまた鬱が重くなる悪循環にハマっていた。
って感じ。どうやらメンタルが沈みがちな人というのは、「目標を達成したい!」って気持ちはあるのに、目標の立て方がヘタなせいで鬱の悪循環に落ちやすいみたいなんですな。なんかわかるなぁ…。
目標はポジティブ&具体的に
研究者いわく、
鬱傾向に悩む人たちは、明確な理由やモチベーションを欠いた目標をリストアップする傾向があった。そのせいで、鬱傾向のない人よりも目標が達成できず、さらにネガティブな思考に落ち込んでしまう。
とのこと。つまり、鬱傾向がある人は、「幸せになるぞ!」とか「モテるぞ!」みたいなフワッとしたゴールを目指しがちで、そのせいで目標が達成できずに落ち込んでいくんだ、と。
鬱に悩む人たちが、もっと具体的でポジティブな目標を作る方法を学べばゴールの達成率が上がり、結果として全体の幸福度も上がるだろう。
というわけでポイントをまとめると、
- 回避目標よりもアプローチ目標を意識する!
- 目標を立てるときは具体的に!
ってことでして、ちょっと前に紹介した「生産性が激しくアップする心理テク『VIA+SMART』の手順」がかなり使えそうであります。目標達成とメンタルの悪循環は、ちょっと意識しとくとよさそうですねー。