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2019年の下半期に読んでよかった7冊の本

 

ここんとこ仕事の増加率が激しいせいで年ごとに読書量が減ってまして、ついに2019年はここ十数年でももっとも本を読まない年となりました。来年は少し仕事のペースを落とすつもりなんで、もう少し読書量を増やしたいところですねぇ。

 

 

が、そんななかでも「こりゃ面白い!」という本にいくつか遭遇しましたんで、ちょろっとまとめときます。ちなみに、「2019年の上半期に読んでよかった6冊の本」は別エントリにまとめてますので、合わせてご参照ください。

 

 

進化と歴史部門

文化がヒトを進化させた


文化がヒトを進化させた―人類の繁栄と〈文化-遺伝子革命〉

 

「人類ってなんでこんなに繁栄したの? 他の種族より体は弱いし実はそんなに頭も良くないし……」って問題に対して「それは文化のおかげなのだ!」と喝破し、人類学やら行動経済学やらの知見を使って筋道立てていく本です。

 

「あなたが自分の能力だと思ってるものは実は文化的な産物なのだ!」ってところを念入りに教えてくれて、読了後は人間の理解がグンと深まったような気分になれます。

 

 

進化の意外な順序


進化の意外な順序ー感情、意識、創造性と文化の起源

 

今年読んだ本のなかで一番難解だった一冊で、初読の段階では意味が取れないところが多発して、3回読んでやっと「こりゃ面白い!」と思ったりしました。ダマシオ先生の本って、昔はもっと読みやすかった気がするんじゃが……。

 

その内容をすごーくざっくりいうと「人間を人間たらしめる感情や意識はホメスタシスをベースに進化したのだ!」みたいな話で、ホメスタシスから文化や文明まであらゆるものを説明していく壮大な本になっております。それにしてもこの本を訳しきった高橋洋さんは凄すぎる。

 

 

暴力と不平等の人類史


暴力と不平等の人類史: 戦争・革命・崩壊・疫病

 

 

人類の歴史で本当に平等だったのって、戦争・革命・崩壊・疫病 のどれかが起きたときしかなくない?って仮説を人類史の初期の初期までさかのぼって考えていく本。全723ページの大半はデータ検証に当てられてるんで、正直なところ頭から終わりまで読み込まなくてもいいかとは思いますが、とりあえず「こんな古代の不平等までデータで追えるのか!」という驚きがありました。

 

 

時間の不思議部門

時間は存在しない


時間は存在しない

 

「時間って方向がないよねー」とか「場所によって時間の進み方は変わるよねー」といった話はよく聞くところですが、それをかなり平易に噛み砕いたうえに、最終的には「時間はエントロピーの増大を脳が解釈した結果なのだ!」みたいな話まで持っていくおもしろ本。随所の文系知識にイライラするレビューも多いみたいですが、私にはそれもまた良い味わいでした。

 

 

脳と時間


脳と時間: 神経科学と物理学で解き明かす〈時間〉の謎

 

「脳は時間の処理装置なのだ!」って前提から、人間の頭がどうやって時間感覚を処理しているのかを考えていく一冊。上の「時間は存在しない」と合わせて読むと、激しいセンスオブワンダーを感じられてよろしいのではないでしょうか。

 

 

小説部門

息吹


息吹

 

テッド・チャンの新刊と言われれば読むしかないわけです。どれも「人間ってどこまで自分の行動を自分で決められるの?」って問題意識をベースにしつつ、現実と地続きな設定を使った思考実験を進めた結果、めちゃくちゃエモーショナルなオチがつくのが凄い。特に「息吹」は大傑作なのでぜひご覧ください。

 

 

掃除婦のための手引書


掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集

 

鉱山町絵の貧乏暮らし、アル中の家族との暮らし、いきなりの金持ち暮らし、看護師、掃除婦などなどルシア・ベルリンさんが体験した人生の断面を、なんとなく諦めきった視点から書き出す短編集。どれも明確なストーリーがあるわけじゃないので、かなりの頻度で名フレーズが飛び出すもんで(「他人の苦しみがよくわかるなどと言う人間はみんな阿呆」とか)、パンチライン文学として楽しませていただきました。

 

 

 

手前味噌部門

で、最後は自著の宣伝です(笑)今年は「科学的な適職」と「ヤバい集中力」の2冊を出しまして、幸いにもどちらも売れ行き好調とのことでありがたいですねー。なんせ自著を書くとめちゃくちゃ消耗するんで、来年は「出せれば出す」ぐらいの感じで考えておりますが、その際はまたよろしくお願いいたします。

 


科学的な適職 4021の研究データが導き出す、最高の職業の選び方

 


ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45


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