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日本人、何歳からでも寿命は伸ばせる説


 

80歳になろうが、まだ寿命は伸ばせるぞ!」というすばらしいデータ(R)が出ておりました。一般に「年をとってから運動しても無駄だ!」とか「年をとったらライフスタイルを変えても意味がない!」みたいなことを言ったりしますが、これは完全に嘘だよみたいはなしですね。

 

 

これは大阪大学などの研究で、日本全国から集めた40~79歳が対象。女性26,247人、男性20,373のライフスタイルを調べ、それから約20年に及ぶ大規模な追跡調査を行い、「ライフスタイルを改善したら寿命はどれぐらい伸びるのか?」を分析してます。ベイジアンネットワーク解析・ニューラルネットワーク分析・マルコフ連鎖モンテカルロシュミレーションなどが使われてて、ちょっとおもしろい内容でしたね。

 

具体的に、どんなライフスタイルの改善について調べたかと言いますと、

 

  1. 毎日フルーツを食べる
  2. 毎日新鮮な魚介を食べる
  3. 週に5日以上は乳製品をとる
  4. 1日30分以上のウォーキング、または週に1時間以上の運動をする
  5. デブすぎずガリすぎない体重を維持する(BMI:21.0〜25.0kg/m2)
  6. 酒はほどほどにする(日本酒で1日2合以下)
  7. タバコは吸わない
  8. 毎日5.5〜7.4時間は寝る

 

という8つで、各要素ひとつにつき1点を割り当てて合計8点としたそうな。 いずれも健康なライフスタイルの定番っすね(乳製品については議論があるかと思いますが)。

 

 

で、上記8つのライフスタイルによって、どれぐらい寿命が伸びるのかをチェックしたら、結果はこんな感じになってます。

 

  • どんなに年を取ろうが、ライフスタイルの改善で寿命は伸びる(80代だろうが伸びる)

 

  • もっとも寿命を伸ばす効果が大きいのは、アルコールを減らすこと、タバコをやめること、体重を適切に保つこと、睡眠を増やすことの4つで、健康な40歳がこれらに取り組むと寿命は6年伸びる

 

  • 50代から健康的なライフスタイルを7項目以上クリアした場合、平均寿命は最大で男性87.7歳、女性では92.5歳まで伸びる

 

  • がん・高血圧・糖尿病・腎臓病などの病気3つ以上多く持っていた場合、ライフスタイルの改善数が0~2のグループと比べて、6項目以上改善したグループは、50歳の時に8.7年、65歳時で7.2年、80歳時においても3.8年ほど寿命が伸びた(つまり、健康な人よりも、病気が多い人のほうがライフスタイルの改善効果は大きい)

 

  • 禁酒によるメリットは、男性よりも女性が大きかった(この性差がなぜ存在するのかは謎)

 

ということで、「何歳からでもライフスタイル改善の意味はある!」って結論でして、個人的には「思ったよりもライフスタイルの改善で寿命は伸びるんだなぁ……」って印象を持ちました。運動や睡眠が大事なことは誰でも知ってますけど、具体的に平均寿命がここまで伸びると思うとモチベーションも上がるってもんですね。

 

 

私のケースでも、生活の改善をはじめたのが35歳からだったんで、「あー、スロースタートだったなぁ……。もっとはやくやっとけばなぁ……」とか思うこともあったんですけど、これは慰めになるデータでいいっすね。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。