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人が嘘をつく11の理由

 

 

なぜ人は嘘をつくの?」を調べたデータ(R)がおもしろかったのでメモ。

 

 

これはセント・メアリーズ大学などの研究で、平均40歳の男女257名を対象にしております。どんな調査だったかと言いますと、

 

  1. 人間が嘘をつくモチベーションを11個ほどピックアップする

  2. 参加者に11のモチベーションを見せて、これらの理由で嘘をついたことがあるか、またどのくらいの頻度で嘘をついたかを尋ねる

  3. ついでに、みんなの性格特性も調べて、嘘のつきかたと関係があるのかを調べる

 

みたいになります。ここで研究チームがピックアップした「嘘をつくモチベーション」ってのは、具体的に以下のようになります。

 

  1. 否定的な評価を避ける:恥の感情を避けるために嘘をついたり、肯定的な自己イメージを作るために嘘をつくパターン。

  2. 罰を受けないようにする:他人から怒られないために、自分がした行動を否定するパターン。

  3. 自己顕示欲を高める:他人に好印象を与えるために、自己のマイナス面を否定して嘘をつくパターン。

  4. 報酬を得る:欲しい物を得るために人を操ろうしちて嘘をつくパターン。

  5. 衝動的な嘘:明らかな目的がないのに、なんとなく嘘をつくパターン。

  6. 不注意:正しい答えを出すことに関心がないせいで、どうでもいい嘘をつくパターン。

  7. 騙す喜び:他人をダマすのを楽しむために嘘をつくパターン。

  8. 秘密めいた嘘:個人情報を隠すために嘘をつくパターン。

  9. 保護的な嘘:他人かの報復から身を守るために嘘をつくパターン。

  10. 社会的な嘘:自分や他人を喜ばせるために嘘をつくパターン(サンタクロースはいるよ!と子供に言うようなやつ)。

  11. 利他的な嘘:他人を害から守るために嘘をつくパターン。

 

いずれも「確かにあるなー」って感じでして、これらの嘘パターンから、みんながよく使っているものを調べたわけですね。

 

 

で、結果はこんな感じでーす。

 

  • 参加者の約3分の1が、1週間に3〜7個のウソをついていた。大多数は、嘘をつく頻度は週に2回以下だと答えた。

 

  • 嘘の内容については、利他的な理由(64%)または秘密主義的な理由(60%)でついたと回答した人が多かった。約半数は否定的な評価を避けるため、43%は向社会的な理由、40%は罰を避けるために嘘をついてた。

 

  • 「誠実さ」や「謙虚さ」の性格が強い人は、当然ながら、嘘をつく回数が少なかった。

 

  • 「不安になりやすい人」や「共感レベルが高い人」は、不快で気まずい状況を避けるために嘘をつくケースが多い。

 

  • 外向的な人は、「罰を避けるため」に嘘をつき、「個人情報を秘密にする目的」で嘘をつくケースは少なかった(外向的な人は社交的で自信があるので、自分のことを隠す必要性をあまり感じないからだと思われる)

 

ということで、全体を見てみると、みんなが嘘をつく動機として最も一般的なものは、

 

  • 他人を喜ばせるため

  • 個人情報を隠すため

  • 批判を避けるため

 

って感じなようでして、研究チームは「実際のところ、人間は利他的な理由(例えば、他人を害から守るため)で嘘をつくことが最も多い」と結論づけておられます。明確な悪意や利己的な理由で嘘をつくような人は、実際には少ないんだよーってことですね。疑り深いような方には、わりとホッとする結論かもですな。


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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