ポジティブ心理学の定番「幸福の方程式」のおさらい
近ごろポジティブ心理学の本を読むと必ず出てくるのが「幸福の方程式」。心理学の研究をもとに、人間の幸福感を構成する要素をまとめたものです。かなり基本的な公式なので、ここにまとめておくことに。
まず、「幸福の方程式」は以下のとおり。
それぞれ、Hは「幸福」、Sは「セットポイント」、Cは「環境」、Vは「自発的な行動」って意味になっております。幸福は、セットポイントと環境と自発的な行動の組み合わせで決まるってことですね。
1・セットポイント
要するに遺伝のこと。人間の幸福感の50%は遺伝で決まっていると言われていて、これだけはどんなに訓練しても動かせない。生まれつき幸福感が高い方は、まことにおめでとうございます。ただし遺伝でセットポイントが生まれつき低い人でも、以下の要素でがんばればなんとかなる。
2・環境
自宅の場所や会社の雰囲気のような外的な環境のこと。なかでも重要と言われているのが「上司の性格」と「人間関係」 で、とにかく「自分で決めたことを自分の力で実行できている!」という感覚が超大事なんですな。他にも、通勤時間(短ければ短いほどいい)とか、騒音(環境音は想像以上に人間にストレスを与えている)なんかも大事なポイント。
3・自発的な行動
自分の強みや好きなことを生活に活かせているかどうか。ペンシルベニア大学のセリグマン博士によれば、一時的な喜び(ワインとかチョコとか)を積み重ねるよりも、自分の強みを活かしている状態のほうが幸福感は高い。ちなみに、自分の「強み」に関しては、当ブログでも何度か書いていますのでご参照ください。
参考:
VIA-ISテストなら無料で自分の「強み」がわかるぞ
ストレングス・ファインダーで自分の「弱み」を把握してみた
まとめ
そんなわけで、ポジティブ心理学の基本「幸福の方程式」でした。どうにも私は幸福のセットポイントが低いようなので、環境に注意しつつ自分の強みを活かす方向でがんばりたい次第です。