数学的に正しいジャンケンの勝ち方
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中国の数学者がジャンケンの勝ち方について調べた実験がおもしろいのでメモ。
実は、ジャンケン必勝法に関しては、昔からゲーム理論の世界でよく研究されてまして、これまでは「結局は完全にデタラメで出すのが正解」と言われてきたんですな。その理由としては、映画「ビューティフルマインド」で有名なナッシュ均衡が関係あるらしいんですが、わたしにはよくわかりません(笑)。
ともあれ、ジャンケンなんて確率のゲームなんだから、ランダムに出したほうが勝率が上がるだろうな〜、とは素人でも納得しやすいところです。実際、これまで行われた小規模な実験では、最終的になみんなデタラメな手を出すって結論が出たそうですし。
が、今回の実験はこれまでにない大規模なものでして、360人の学生に300回のジャンケンをやらせたんですな。すると、あるパターンが浮かび上がってきた、と。
そのパターンをざっくり言うと、
- 1回目に勝った人は、次も同じ手を出す確率が高い
- 2回以上連続で負けた人は、次は同じ手を出さず、相手がさっき出した手に勝てる手を出す
というもの。ややこしいですけど、まずグーで勝った人は次もグーを出しやすい。しかし、いったんグーを出して相手のパーに負けてしまった場合は、次も相手がパーを出すと予測してチョキを出す可能性が高いってことですね。頭じゃ「ランダムに出せばいい」とわかっていても、人間には無意識のうちの相手の手をマネてしまう傾向があるらしい。
この実験をもとに、数学的に正しいジャンケンの勝ち方をまとめると、
- 最初の勝負で勝ったときは、次の勝負では同じ手を出さずに、相手がさっき出した手を出す(グーで勝ったときは、次はチョキを出す)
- 最初の勝負で負けたときは、次の勝負では相手がさっき出した手に勝てる手を出す(グーで負けた場合は、次はチョキを出す)
といった感じ。当然ながら、1回勝負の場合にはまったく通用しないのでご注意くださいませ。
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