関節が痛い!と思ったら、腸内環境の悪化を疑ってみよう
https://yuchrszk.blogspot.com/2015/05/blog-post_7.html
うつ病を引き起こしたり食欲を暴走させたり、なにかと重要な役割を果たしている腸内細菌。食事、睡眠、運動とならぶパレオダイエットの重大ポイントですが、ここ数年は「関節炎の原因なんじゃない?」って説まででてきて、これがなかなかおもしろい。
関節炎の患者は腸の良い菌が少ない
ことの起こりは、2013年にニューヨーク大から出た論文(1)で、リウマチ性の関節炎をわずらっている患者さんの腸内環境を見たら、プレボテラ・コプリって悪性の細菌がやたら多いことがわかったんですな。なにせ、いままでリウマチの原因といえば「遺伝じゃない?」とか「免疫じゃない?」ぐらいの説しかなかったんで、この発見はどえらいこと。サイエンス誌が選ぶ2013の10大ニュースの1つに選ばれたのもむべなるかな。
で、さらに2015年になって、ニューヨーク大の同じチームが「乾癬性関節炎の患者は良い腸内細菌が極端に少ない!」ってレポート(2)を出しまして。これは皮膚荒れに関節の痛みが加わった難病で、いままでまったく解決の糸口が見つかってなかったんですね。
関節炎は食事で治る
思えば、関節炎と免疫の関係は昔から言われてきたことなので、免疫系の多くをコントロールしている腸内細菌が重要なのも当たり前なのかも。その具体的な対策としては、やはり食事を変えるのが一番でして、具体的には、の2例がわりと有名な感じ。地中海式ダイエットは、魚・野菜・オリーブオイルをメインに、飽和脂肪酸を減らすタイプの食事法であります。
いままでは、なんで上記の食事が関節炎に効くのか不明だったんですが、
せいで、腸内環境が大幅に良くなったのがデカそうですねぇ。そんなわけで、免疫系からくる謎の痛みにお悩みの際は、まずは腸内細菌をいたわってあげることをオススメいたします。