幻覚から骨粗しょう症まで、カフェインの摂り過ぎで出てくるヤバい症状4選
ここ数年は「体にいい飲み物」として評価が高いコーヒーですが、当然ながら飲み過ぎの害もあるわけです。いろいろ漁ってたらカフェインの害に関する話が貯まったんで、ちょっと摂取量ごとにまとめておきます。
カフェイン50mg〜300mg(コーヒー約1〜4杯分):筋肉のけいれんと心拍数の上昇
ほとんどの人にとっては安全なレベルなんですが、カフェインは個人差の大きい成分なんで、人によってはたった50mgでも心拍数の上昇や筋肉のけいれんが起きる模様。2012年の論文(1)によれば、なかには絶え間ない目のけいれんや、強い光に弱くなるケースもあるそうなんでご注意ください。
カフェイン300mg〜400mg以上(コーヒー約3〜4杯分):骨がスッカスカに
わりと多くの人にカフェインの悪影響が出てくるレベル。このあたりから不安やイライラを体験する人が増えてきますが、意外と知られてないのが骨への作用であります。
というのも、カフェインにはカルシウムの吸収をブロックする作用がありまして(2)、一部の研究者からは「骨粗しょう症の原因になるんじゃない?」と言われてるんですね。実際、2001年の実験(3)では、毎日300mg以上のカフェインを摂っている高齢の女性は、脊椎の骨がスッカスカになりがちだったとか。
といっても、あくまでこの現象は高齢の方に特有のものなんで、若い人はさほど気にしなくてもよさげ。ちょっと頭の隅に入れておく程度でいいとは思います。
カフェイン500mg以上(コーヒー約5杯分):幻聴が発生
ほとんどの人にとって危険なレベル。ラ・トローブ大が2011年に行った実験(4)によれば、一気に500mgのカフェインを摂った参加者は、ホワイトノイズを聞かせただけなのに「クリスマスソングが聞こえた!」と答えたんだそうな。
なんでも、カフェインは脳に強烈なストレスを与えるため、摂取量が増えすぎるとメンタルが統合失調症に近い状態になっちゃうらしい。まぁ軽度の統合失調は創造性アップにつながる可能性もあるそうですが、上手く使いこなすのは難しそうっすね。
カフェイン1,000mg以上(コーヒー約8杯分):不安障害や社交不安の発生
個人的には未知の領域ですけども、世の中には1日に1,000mgのカフェインを摂る人が結構いるらしい。2005年の調査(5)によれば、定期的に1,000mg以上のカフェインを摂ると、ガチの不安障害や社交不安と見分けがつかないレベルの症状を起こす確率が激増するらしい。
これはカフェインが交感神経系を刺激するのが原因で、不安障害の人の脳でも同じことが起きているんだそうな。ちなみに研究者によれば、統合失調症の患者さんも過度のカフェインを好む傾向が強いらしい。
まとめ
そんなわけで、コーヒーやエナジードリンクがお好きな方はご注意ください。わたしは1杯のコーヒーでも心臓がドキドキしちゃう体質なんで、あんまり関係のない話ではありますが。