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運動だけで痩せるのは難しいが、具体的にどれぐらい難しいのか?問題


  

運動だけで体重を落とすのは難しい!(不可能ではないが)」ってのはご存じでしょう。運動で削れるカロリー量はかなり少ないので、しっかり体重をコントロールしたいと思ったら、どうしてもカロリーを減らすしかないんですよね。

 

 

では、具体的に「運動だけの減量はどれぐらい痩せにくいのか?」ってことで、新しい調査(R)が出ておりました。カロリー制限をせずに運動だけをした場合に、予想される体重の減少スピードと現実の体重の減り方には違いがあるのか?ってポイントですね。

 

 

これは健康な男女42名を対象にした研究で、ほとんど運動をしておらずBMIが35前後の人だけを選んだらしい。BMI35ってのはかなりの数値ですね。

 

 

実験では参加者を3つのグループに分けてまして、

 

  1. 運動をしない
  2. 少し運動する
  3. たくさん運動する

 

って感じで、あくまでカロリー制限は指示せず、運動だけを増やしたら体重がどう変わるかを調べてくれてます。くわしい運動量をまとめておくと、

 

  • 少し運動するグループ:体重1kgあたり週に8kcalを消費する有酸素運動を、VO2 maxの65~85%の範囲で行う(だいたい週に約800~1000kcalを運動で消費するイメージ)

 

  • たくさん運動グループ:体重1kgあたり週に20kcalを消費する有酸素運動を行う(だいたい週に約2000~2500kcalを運動で消費するイメージ)

 

みたいになります。週に2500kcalを消費する運動というと、そこそこキツめな印象ですねー。

 

 

実験の期間は24週間で、だいたい以下のようなポイントを調べてます。

 

  • 運動量から予想される体重の減少レベルを計算(こんだけカロリーを消費すれば、だいたい24週間で5kgは減るだろう!みたいな感じ)

  • 二重標識水を使って、カロリーの摂取量に変化がないかをチェック

  • DXAスキャンで体型の変化をチェック

 

  • 運動を除いた日常の活動量を加速度計でチェック

 

というわけで、これを見る限り「制度の高い検査法を使っている!」って印象でして、非常によろしいですね。お金がかかったでしょうなぁ。

 

 

でもって、全体的にどのような結果が出たかと言いますと、

 

  • 運動をしなかったグループと少しだけ運動したグループを比べたところ、体型の変化に違いはなし(運動しても体脂肪や体重の減少が見られなかった)。唯一、運動したグループは心肺機能のみ改善してた

 

  • たくさん運動をしたグループは1日の総エネルギー消費量が約4%ほど増え、体の脂肪量が約2kg減少し、他の2つのグループよりも大きく体重が減った(心肺機能の改善レベルも一番大きい)

 

みたいになってます。運動をした人ほどいっぱい痩せた!という実に当たり前の結果なんですけど、この研究のポイントとしては、

 

  • 「2kgの減量」って数字は、最初に予測された減量レベルの約50%に過ぎない!

 

ってとこでしょうね。これだけ運動をしてればもっと体重が減っても良さそうなもんですけど、実際には予想の半分しか体重が減らなかったわけっすね。うーん、現実はキビしい。

 

 

こういった結果が出る理由は非常にシンプルで、

 

  • 運動以外の活動の量が減っちゃう
  • この研究では運動のカロリー摂取量に差が出てないが、親研究を見てみると、少し運動したグループは1日約91kcal、たくさん運動したグループは1日約124kcalほどカロリー摂取量が増えていた

って感じです。まぁ本研究では13~15人の参加者しか扱ってないので、エネルギー量の変化がどこまで正しいかはわからんのですが、簡単に言えば、

 

  • 運動をすると、みんな日常の活動量が下がるし、いっぱい食べちゃう

 

ってことですね。めちゃくちゃ単純ですけど、これが真実なんでしょうなぁ。

 

 

ってことで、この話をまとめるならば、

 

  • 減量のために有酸素運動を始めた場合は、実際に期待される成果より20〜50%ほど数値は下がるので、「こんな運動してるのに効果が出ない!」とかガッカリしない


  • 運動で痩せたい時は、無意識のうちに日常の活動量が減ってないか? 食べる量が増えてないか? をモニタリングする必要がある

 

って感じになるでしょうねぇ。なんだかんだでめんどうですなぁ……。


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