8/26に発売の新刊『社会は、静かにあなたを「呪う」』の中身を説明するぞ!
ってことで、8/26に「社会は、静かにあなたを「呪う」」ってタイトルの新刊が出ますんで、今回はその中身を紹介しときます。
ご覧のとおり、なんだかJホラーみたいな表紙ですが、本書でいう「呪い」ってのは、もちろんオカルト的な話ではなく「私たちの思考と行動を縛りつける他者の言葉」のことです。たとえば、
「日本はオワコン」
「人生は幸せになるためにある」
「やりたいことを仕事に」
「資本主義ゲームや競争から降りよう」
「この世は親ガチャで決まる運ゲー」
みたいな感じで、こんな言葉を、誰しも一度は耳にしたことがあるんじゃないでしょうか? これらのメッセージは、必ずしも「デタラメだ!」ってわけじゃないんだけど、いつのまにか私たちの行動を縛り、ストレスや焦りの原因になっていることが少なくないんですよね。
いくつか例を挙げてみると、
- 「日本はオワコン」みたいなネガティブな断言を繰り返し見てるうちに、未来に希望を持てなくなって行動が止まってしまったり、
- 「人生は幸せになるためにある」って言葉を真に受けすぎて、「いま幸せじゃない自分は失敗なのかも…」と焦ったり、
- 「やりたいことを仕事に」ってメッセージに影響されて、「本当は興味ないけど、情熱を持ってるフリして働かなきゃ…」と無理しちゃったり、
- 「競争から降りよう」って主張を信じすぎて、ほんとは挑戦してみたかったことにブレーキをかけちゃったり、
- 「親ガチャで人生決まる」って言葉が頭に残ってて、「自分がうまくいかないのはどうせ遺伝や環境のせい」と、無意識にあきらめ癖がついてしまったり。
などなど、このような「一見よさげな言葉」がじわじわと効いてきて、気づけば自分の行動や考え方にブレーキをかけているような経験に、心当たりのある方も多いはずであります。
こうした「外部から植えつけられた思考」は実にやっかいで、「なんか最近、生きづらいな……」みたいな感覚につながっちゃうのが困ったもんです。理由ははっきりしないんだけど、常に誰かに「こうすべきだ」と言われているような気がして、漠然とした不安が消えないんだよなー、みたいな感覚っすね。
ってことで、本書の目的は「呪いを解く」ことにあります。もちろん、他人の影響を完全にシャットアウトすることなんて不可能なんだけど、その"呪い"の正体を知ることで、少なくとも「それに操られていることに気づける」ようになりますんで。その結果、あなたが「自分自身の思考を取り戻す」こと、さらには自分の「価値観を自分で選び取る」ことができるようになってくれれば幸いであります。
なので、「なぜか生きづらい」みたいな違和感を覚えたことがある方にこそ、本書を手にとっていただきたいと思っております。もうちょい具体的に言えば、以下のような方には、なにか得られるものがあるんじゃないかと。
- SNSやネットの情報を見ては、なぜか気分が落ち込む
- 「目標が大事」などの“正論”にプレッシャーを感じてしまう
- 周囲の期待や空気に合わせすぎて、疲れてしまっている
- 自分の意見に自信が持てない。すぐに他人の価値観に引っ張られる
- 「人生はこうあるべき」といった言葉に縛られている気がする
- 心理学や脳科学の知見をもとに、もっと自由に生きるヒントを得たい
この本が、あなたの中にこびりついた"呪い"を外す一助になればうれしいです。
ちなみに、最後に本書の内容をざっと概観しときますんで、このなかで気になるテーマがある方は、ぜひお買い求めくださいませー。
- 序章:「呪い」とは何か?
- 他人の言葉が知らず知らずのうちに私たちの思考と行動を支配する現象を“呪い”と定義。
- SNSやメディア、教育、文化が発するメッセージが個人に心理的圧力を与え、生きづらさを生む構造を明らかにする。
- 第1章:「日本の未来に希望はない」という呪い
- 「日本は終わった」「衰退国家だ」という絶望的なメッセージが人々の行動力と挑戦心を奪う。
- しかし、実際には「悲観バイアス」や「情報の偏り」が多く、統計的な根拠に乏しい。
- 第2章:「幸せになるために生きよう」という呪い
- 「人生は幸せになるためのもの」という前提が、逆に不幸を増やす可能性。
- 幸福を追い求めすぎると、比較・自己否定・焦燥が強まり、本末転倒になる。
- 第3章:「競争や成長から逃げよ」という呪い
- 「競争は悪」「成長なんて不要」という言説が広がる一方で、挑戦を放棄する風潮を生む。
- 健全な競争や成長は、本来人間にとって自然な欲求であり、幸福にもつながる。
- 第4章:「情熱を持って仕事をせよ」という呪い
- 「やりたいことを仕事に」「好きなことで生きていく」が強迫観念になっている。
- 情熱を前提にすると、普通の仕事や一時的な迷いが“ダメなこと”に感じられてしまう。
- 第5章:「人生は遺伝で決まる」という呪い
- 「親ガチャ」や「遺伝子至上主義」が流行するが、実際には後天的な要因も多い。
- 遺伝の影響は確かに存在するが、それを理由に「どうせ無理」と思考停止するのは誤り。
- 終章:「呪い」から自由になるために
- どんな“正論”も疑ってみる視点を持つこと。
- 思考のオーナーシップを取り戻すには、「誰の言葉か?」を意識的に問い直すことが鍵。
- 呪いの構造を知ることで、外部の価値観に振り回されず、自分の意志で選択できるようになる。