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冬は最低でも太陽の光を2〜3分は浴びないとメンタルヘルスを損なう

vitaminD

  

 当ブログでも「神サプリ」の1つに選んだビタミンD。不足するとアンチエイジングに良くないのはもちろん、脳の働きが下がったりしちゃう。

 

 

で、近ごろ出た論文(1)によれば、ビタミンD不足は季節性のうつ状態と関係が強いらしい。季節性のうつ状態は、一年のある季節にだけ気分が落ち込む症状でして、特に目立った原因がないのに元気がなくなったりしちゃう。「なぜか冬はやる気がない!」なんて人は、季節性のうつ状態なのかも。

 

 

これはピッツバーグ大の研究でして、過去に出た100以上の論文からデータを洗いなおして、ビタミンDとメンタルの関係を調べたもの。その結果、体内のビタミンDレベルが低いと、うつ状態になりやすい傾向が非常に強かったらしいんですな。

 

 

研究者いわく、

 

季節性のうつ状態は、地域によって割合は異なるものの、全人口の10%に見られる現象だ。(中略)季節性うつ状態にかかると、毎年のように同じ症状に苦しむことになる。たいていは秋口に気分が落ち込み始め、冬を通じて延々とうつ状態が続く。

 

この現象にはいくつかの理由が考えられるが、季節ごとに太陽の量が変わって体内のビタミンDレベルが変動するのが、大きな原因だろう。

 

とのこと。実際、うつ病の患者は体内のビタミンD量が少ないらしい。ビタミンDは、幸福物質として有名なセロトニンや、気力を出すのに必要なドーパミンを作る際にも重要なんで、そのへんがメンタルに悪影響を与えちゃうみたい。

 

 

ただし、メンタルを健康に保つためには、軽く太陽に当たればOKだそうで、

 

いまわかっているのは、十分なビタミンDはメンタルヘルスに欠かせないということだ。1日に数分だけ太陽の光を浴びるだけでも、ほとんどの人は十分な量のビタミンDがを維持できる。

 

とのこと。 もっとも、個人的には、数分だけだと骨密度を保つだけのビタミンDが得られないので、紫外線が肌に与えるダメージを考えても、1日に15分は太陽光を浴びるのがベストだと考えておりますが。

 

 

そんなわけで、日射量が少ない冬ほど太陽の光を浴びるのが超大事。メンタルヘルス以外にも、ビタミンDが不足は糖尿病や心臓病の原因になりますからねぇ。

 

 

credit: danielfoster437 via FindCC


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。