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あらゆるダイエット研究から導き出された唯一の「正しい食事法」とは?

Plant

近ごろ読みなおして「これはよい!」と思ったのが、イエール大学・予防医学センターの所長を務めるデビッド・カッツ教授による論文(1)であります。


タイトルは「もっとも健康にいいダイエット法は決められるか?」。過去の食事と健康に関する研究を片っ端から集めて、そのなかから最高に大事な要素だけをよりわけたんですね。


ここで比較されているダイエット法は、

 

  • 低炭水化物ダイエット:炭水化物を制限する
  • 低脂肪ダイエット:脂肪を制限する
  • 低GIダイエット:血糖値を上げにくい食事をとる
  • 地中海ダイエット:地中海式の食事をベースに、野菜・オリーブオイル・フルーツ・シーフードを豊富にとる
  • バランスダイエット:活動的に暮らすために必要なだけの栄養素をとる
  • パレオダイエット:狩猟採集民の食事をベースに肉と野菜を豊富にとり、精製穀物はひかえる
  • ベジタリアン:おもに野菜だけを食べる
  • その他、流行のダイエット全般:グルテンフリーとかロウフードダイエットとかマクロビとか


などなど。調査された論文の数は167件にものぼっております。


研究者いわく、

 

現代の社会において、食事はもっとも重要な要素だ。粗悪な食事は、早死にや慢性病の原因となる。一方で、適切な食事は寿命をのばし、慢性病のリスクを大幅に減らし、遺伝子の発現を改善してくれる。

  

そんな状況下、さまざまなダイエット法がお互いのメリットを競い合っている。いずれの方法も、それぞれに明確な違いを強調しているが、科学的な証拠をベースに考えると、どのダイエットも基本的なところでは重なり合っている


とのこと。さまざまなダイエットがあれど、すべての方法に共通する重要なポイントは限られているんだ、と。



 

 

で、すべてのデータを分析したうえで、どの研究からも浮かび上がった大事なポイントは、

 

  1. 自然のままの素材から作られた、加工のレベルが低い食べ物ほどよい
  2. 野菜が多い食事ほどよい
  3. 肉・魚・乳製品の質は、動物たちの生育環境に大きく左右される


の3点だったらしい。とにかく植物を中心に、できるだけ自然のままの食事をするのがベストなわけですね。

 

決して飽和脂肪は私たちの敵ではない。砂糖も、小麦も、すべての穀物も悪ではない。特定の間違った食事法があるわけでもないし、絶対的に体にいい特定の食品・栄養素・成分があるわけでもない。

  

おもに野菜を中心に、未加工の食品をとること。それだけで、およそ8割の慢性病を減らせるだろう。


栄養に関する知識が足りないことは問題ではない。おおまかに言って、現代人は十分な知識を持っている。


とのこと。このあたりは、マイケル・ポーランの名著「雑食動物のジレンマ」(http://amzn.to/2ubYq2x)の主張とよく似ております。


さらに教授いわく、

 

三大栄養素の割合を気にするのは、そろそろ止めるべきだと思う。たとえ炭水化物や脂肪を減らしても栄養のバランスが悪い食事が治るわけではないし、逆に炭水化物や脂肪を増やしたうえでバランスの良い食事をすることも可能だからだ。(中略)

 

大事なのは、ちゃんと未加工の食品を食べること。そうすれば、三大栄養素は勝手に自分の仕事をしてくれる。


つまり、加工食品さえ減らしちゃえば、日ごろからタンパク質の量がどうとかとか言ってる当ブログの記事もほぼ無意味になるわけでして、ちょっとせつない話ではありますが(笑)、この主張は真実かと思います。


また、カロリーについても重要な指摘がありまして、

 

カロリーが大事かって?もちろん大事だが、この疑問はやや見当違いだろう。物理の法則からみても、カロリーが大事なのは間違いない。

 

しかし、本当に重要なのはカロリーの質だ。質の高い食事をとることが、おそらくは唯一にして最高のダイエット法だろう。


そんなわけで、この論文から得られるアドバイスを一言でまとめると、

 

加工食品を減らし、野菜をたくさん食べ、肉と魚は品質のよいものを厳選する


だけ。これさえ守っていれば、炭水化物やタンパク質のバランスとか、カロリーの摂取量といった余分なことを気にする必要はないわけですね。「パレオダイエットや糖質制限はNG食品が多くて嫌い!」という方は、このガイドラインさえ気にしておけば、まずはOKかと思います。いやー、シンプルでいいですなぁ。


credit: ariztravel via FindCC


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41才のプロパレオダイエッター/編集者/ライター/NASM®公認パーソナルトレーナー。国内外の学術論文を読み漁るのが好きな人。パレオダイエットの本を書きました。