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パンにふくまれる「グルテン」が、老化を引き起こす原因になる…かも

Gruten

 

ここ数年、健康界で熱いのがグルテンの問題。パンやうどんにふくまれるタンパク質の一種で、消化器系にダメージを与えて体に炎症を起こすのでは?と言われております。

 

 

ただし、この説には賛否がありまして、「アレルギーがなければグルテンは問題ない!」って意見がある一方で、「どんな人に対してもグルテンは体に悪い!」って主張も出てまして、なかなか判断が難しいところだったんですね。

 

 

ところが、最近になってかなり精度の高い実験が行われまして(1)、「グルテンは少量でも体に悪い!」ってデータが出たみたい。

 



 

これはアメリカ国立衛生研究所の論文で、参加者は小麦やグルテンアレルギーを持たない健康な男女が59名。全員を2つのグループにわけて、ランダムに5グラムのグルテンかお米のデンプンを飲んでもらったんですね。

 

 

すると1週間後、グルテンを飲んだグループは、

 

  • 腸に痛みをおぼえた
  • お腹の膨満感があらわれた
  • 頭がボンヤリし始めた
  • 軽いうつ症状があらわれた
  • 胃潰瘍ができた

 

といった症状が出てきたんだとか。パン好きには辛い結果ですねぇ。

 

 

今回の実験はわりと精密なデザインにもなってまして、グルテンフリー派にとってはやや有利なデータが出てきた印象であります。ダイエット目的でグルテンをとりのぞくのは意味がないですが、アンチエイジングのためには、やっぱり小麦系の食品はひかえたほうがよいのかも。

 

 

credit: Raquel Vergara via FindCC


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1976年生まれ。サイエンスジャーナリストをたしなんでおります。主な著作は「最高の体調」「科学的な適職」「不老長寿メソッド」「無(最高の状態)」など。「パレオチャンネル」(https://ch.nicovideo.jp/paleo)「パレオな商品開発室」(http://cores-ec.site/paleo/)もやってます。さらに詳しいプロフィールは、以下のリンクからどうぞ。

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